【ボーナスいくら?】48歳、建築業の場合
プロフィール
48歳、男性
現場作業員、年収480万円
妻(49歳、会社員)との2人暮らし
今年度の夏季ボーナス:増えて30万円の見込み
【相談内容】将来の年金が不安……。今からでも老後資金準備に利用できる金融商品は?
「今年の夏のボーナスは増える見込みですが、車の購入資金として貯蓄予定です。一方で、老後の準備を始めたいのですが、将来の年金額がわかりません。将来の年金額がわかる方法、及び、今からでも老後資金準備に利用できる金融商品を教えてください」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である45〜49歳の1年間のボーナス平均支給額は、約118万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じ建設業のボーナス平均支給額は、夏季*、冬季*ともに約54万円となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
質問者さんのボーナス額は夏季・冬季合わせて56万円、その他ボーナスを含めても年間合計68万円であるため、平均よりも低い額となっています。
加入状況や年金額は「ねんきんネット」で確認できる
質問者さんがわからないと言われる将来の年金額は、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます。
「ねんきんネット」とは、年金に関する情報照会や各種手続きができるサービスであり、マイナポータルとの連携もできます。
無料で利用できますが、ID登録が必要です。
簡単な加入状況や将来受け取れる年金額は、誕生月の前月に郵送される「ねんきん定期便」でも確認できます。年金生活設計において必要な積立額に影響があるため、必ず確認しましょう。
老後資金準備は税制優遇を上手に活用しよう
質問者さんは年金受取までに15年以上あるため、老後資金の準備は十分可能です。
税制優遇を上手に活用しつつ、投資信託などで資産運用を行うのがおすすめ。
資産運用における代表的な税制優遇は、以下のとおりです。
iDeCo
iDeCoは、公的年金の上乗せ分の原資確保を目的とした制度です。
毎月一定額を投資信託などで積み立てますが、社会保険料と同じ扱いとなります。
さらに一括で受け取る場合は退職所得、年金の上乗せとして受け取る場合は公的年金と同じ雑所得に該当します。
毎月の掛金は途中で変更できる一方で、解約や積立金の引き出しはできないため、少額をコツコツ積み立てるようにしましょう。
新NISA
新NISAは運用益が非課税にする制度です。
途中での解約や引き出しも可能であるため、老後資金だけでなく幅広い貯蓄に向いている制度です。
生命保険の変額個人年金や変額養老保険
生命保険にも投資信託などで運用される変額個人年金保険や変額養老保険があります。
変額養老保険には保障がついているため、万が一の際にも老後資金を確保可能です。
さらに、生命保険料控除が利用できるため、所得税の軽減効果があります。
生命保険料控除とは支払った生命保険料に応じて所得税が優遇される制度であり、生命、医療介護、個人年金の3分野でそれぞれ年間保険料が8万円以上で4万円の控除が受けられます。
それぞれ一長一短があるため、いずれか1つに絞らず複数の税制優遇を活用するのがおすすめです。
まとめ
・年金の加入状況や将来の年金額は「ねんきんネット」で確認可能です。
・資産運用する際は税制優遇を上手に活用しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
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