【ボーナスいくら?】29歳、建設業の場合
プロフィール
29歳、女性
建設業の事務職、年収262万円
母(60代、無職)、弟2人との3人暮らし
今年度の夏季ボーナス:去年と同額の見込み
【相談内容】お給料もボーナスも少ない……。親の介護費用が心配です
「お給料もボーナスも低く、物価高で出費が増えているため貯金できません。いずれは同居の母を施設へ入れたいと考えていますが、そのための貯蓄などもなく不安です」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である25〜29歳の1年間のボーナス平均支給額は、約69万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じ建設業のボーナス平均支給額は、夏季・冬季とも約54万円*となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
質問者さんのボーナス額は夏季・冬季合わせて38万円なので、平均よりも低い水準となっています。
「お金がないからムリ」じゃない!介護施設費用の減免制度とは?
質問者さんは、お給料もボーナスも少ない中でお母様の入居施設の費用も考えなくてはならず、大きな不安を感じていらっしゃるのですね。
施設の中でも「介護保険施設」を選ぶと、費用負担が軽くなる「減免制度」が利用できる可能性があります。
条件を満たせば施設費用が軽減されるかも
特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった「介護保険施設」に入所するとき、「介護保険負担限度額制度」という仕組みを使うことで、施設の料金が安くなります。
たとえば、次のような条件に当てはまると、月の利用料がぐっと抑えられます。
- お母様が「非課税世帯」である
- お母様の資産(預貯金など)が、単身で500万円程度以下(金額の上限は収入による)である
つまり、「自分の資産がそれほどない高齢者」は、施設の利用料がやさしくなる可能性があるのです。
*……参考:厚生労働省「介護保険最新情報」
働いている子と同居している場合は世帯分離を
前述の通り、施設の料金を安くするためにはお母様が「非課税世帯」である必要があります。
しかし、同居しているお子さんが働いていて世帯を分けていない場合は「課税世帯」です。
役所で手続きをして「世帯分離」をすれば、お仕事をされていないお母様は「非課税世帯」になる可能性が高いでしょう。
介護施設の減免制度が適用されやすくなりますよ。
まずは役所で相談を
もしお母様が条件に当てはまりそうなら、市区町村の役所にある「介護保険課」で相談してみてください。
「介護保険負担限度額制度」に該当するかどうか、その後の手続きの流れも説明してもらえますよ。
介護は経済的にも精神的にも負担が大きくなりがちですが、必要な制度を活用することで少しずつ不安を減らせるでしょう。
まとめ
・「介護保険負担限度額制度」に該当すれば施設の利用料が軽減されます。
・該当するかどうか、また手続きの流れは市役所の介護保険課で教えてもらえます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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