【ボーナスいくら?】57歳、福祉サービス業の場合
プロフィール
57歳、女性
福祉サービス業、年収400万円
ひとり暮らし
今年度の夏季ボーナス:もらえるかわからない
【相談内容】老後にいくら必要なのかわかりません。不安を解消したいです
「会社の業績が悪化しており、今年度の夏季ボーナスが大幅に減るかもしれません。ボーナスはすべて将来の備えとして貯金にまわしていますが、老後にいくら必要なのか見当がつかず不安です」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
相談者さんと同じ55〜59歳の1年間のボーナス平均支給額は、約126.8万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
医療・福祉の分野で働く方のボーナス平均支給額は、夏季が約28.3万円*、冬季が約30.9万円*で、合計すると年間約59万円です。
相談者さんのボーナス額は年間53万円なので、業種平均と比較するとやや少なめですが、勤続3年目という点を考慮すれば妥当な額ともいえます。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
今からでも間に合う!老後資金のカギは「見える化」と「仕組みづくり」
現在の不安を和らげるためには、現状の「見える化」が大切です。
貯金だけでなく、制度の活用や投資など複数の方法で備えましょう。
老後に必要な金額を具体的に知る
総務省統計局の調査によると、65歳以上のひとり暮らし場合の消費支出は、令和6年の平均で月149,286円*でした。
仮に年金支給額が月10万円だとすると、月に約5万円の赤字が出る可能性があります。
その場合、65歳から90歳までの25年間で必要な不足資金はおよそ1,500万円となる計算です。
「自分にとっての必要額」を明確にすると、不安が「目標」に変わりますね。
*……参考:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)令和6年平均結果の概要」
公的制度・確定拠出年金なども活用する
年金のみだと不安であれば、iDeCoの活用をおすすめします。
65歳まで積み立てられ、所得税や住民税の節税効果も大きな魅力です。
掛け金も5,000円から自由に設定できるので、自分のライフスタイルに合わせて資産を構築しやすい点もメリット。
Webサイトなどでシミュレーターを利用すると、65歳までにどれくらい利益が生まれるのか試算できます。
ご自身の無理のない範囲で積み立て運用を始め、老後の資産を育てましょう。
また、職場の退職金制度の有無や企業年金の種類も確認しておくと安心ですね。
無理なく貯める仕組みをつくる
毎月の給与から自動で数千円ずつ貯める天引き貯金や、ボーナスのうち一定額を「使わない前提」で自動的に定期預金へ振り分ける流れを作ることで、ストレスなく貯蓄できます。
年間53万円のボーナスをすべて貯金できれば、5年間で265万円貯まります。
現在から退職まであと何年貯められるか計画を立てましょう。
まとめ
・老後の不安は「いくら必要か」を可視化すると軽減できます。
・制度や仕組みを使いコツコツ備えましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
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