【ボーナスいくら？】24歳、IT業の場合
プロフィール
24歳、女性
IT企業のエンジニア、年収390万円
今年度の夏季ボーナス：支給見込み(昨年冬のボーナスより増額予定)
【相談内容】投資に踏み出せない。親の老後も不安です。
「給料も賞与もほぼ上がらず、実家暮らしをしているのに将来自立できるのか不安です。周囲は投資を始めているけど、自分だけが取り残されているように思います。また、定年が近づく両親の老後の資産形成ができているのかも心配です……」
現在のボーナスは平均と比べると高い？低い？
同じ年代の平均と比べてみて
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、相談者さんと同じく20〜24歳・勤続1〜2年の方のボーナス平均支給額は49.9万円*です。
*……参考：厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類」
同じ業種の平均と比べてみて
情報通信業のボーナス平均支給額は、夏季が約73.9万円*・冬季が約70.7万円*で、年間144.6万円です。
相談者さんの支給額(年間55万円)は、年代平均と比較するとやや高め、業種別の平均から見ると低い水準と言えます。
しかし、相談者さんはまだ勤続2年目。昇給や業績連動のボーナスアップが見込めるタイミングはこれからです。
*……参考：厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考：厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
不安の正体を知って「備える力」をつける3つのポイント
不安な気持ちは当然のものですが、相談者さんはまだ20代前半です。
今から行動を起こせば、確実に未来を変えられます。
「お金」と「将来の備え」に関して、取り組むべきポイントを見ていきましょう。
少額投資からスタートして投資習慣をつける
投資を始めるなら、第一にNISAの活用がおすすめです。
通常、投資で出た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で発生した利益に対しては非課税となり、効率的に資産形成を進められます。
月5,000円〜1万円ほどの無理のない範囲で全世界株式インデックスファンドなどリスク分散の効いた商品を選べば、初心者でも安心して始められますよ。
「よく分からないから始めない」より、思い切って「分からないけど少額でやってみる」のが、将来の大きな安心につながります。
ご両親の老後について「見える化」する
ご両親の老後が心配な場合は「何が不安なのか」を言語化してみましょう。
たとえば、以下の点をざっくりでも把握しておくと対策を立てやすくなります。
- 年金額や退職金の有無
- 住まいのローン残債の有無
- 貯蓄状況
ご不安に感じている部分をご両親と直接話し合えるのがベストですが、聞きにくい場合はライフプランシミュレーターなどの無料ツールを使って自分なりに予測を立ててみるのも一つの手ですね。
ボーナスの使い道を目的別に分ける
年間55万円の賞与額は、決して少なくありません。
「すべて貯金」「すべて買い物」ではなく「○割は貯金・○割は投資・○割は自分のご褒美」と使い道を分けて目的を持たせると満足感と納得感が生まれます。
たとえば、仕事に必要な洋服代を「自己投資」として予算化すると、前向きに捉えられるようになりますよ。
まとめ
・ボーナス額は業種平均と比べるとやや少なめですが、これからが伸びしろです。
・少額投資から始めて「投資に慣れること」が最初の一歩。
・ご両親の老後資金については、まず現状把握から。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
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