【リアル給与明細】30歳、事務職の場合
プロフィール
30歳、女性
事務職
▼現状
仕事内容は、お客様対応業務。
労働時間は月132時間、残業は42.5時間程度。
ボーナスは150万円程度。
【相談内容】今はお金の不安はありませんが、夫も私もひとりっ子なので将来の親の介護費用を考えると不安です……
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、仕事内容に対してお給料額が多いと感じていらっしゃるとのこと。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約652万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の受付・案内事務員の平均年収は約341万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料は平均よりもかなり高い水準と言えます。
「親の介護はまだ早い」は思い込み!今から始める「ゆとりある備え方」とは?
質問者さんは、ご両親の介護費用に不安を感じていらっしゃるのですね。
とくにご夫婦ともにひとりっ子ということで負担感が大きいでしょう。
今からできることを少しずつ始めれば、不安を解消できますよ。
「親の今」を知ることから
介護費用を考えるうえで大切なのは「なんとなくの不安」を「具体的な見通し」に変えることです。
そのためにはまず、ご両親の収入や貯蓄、保険の内容や現在の希望を確認することから始めましょう。
- 年金額や貯金の状況
- 医療保険や介護保険の加入状況
- 介護が必要になったときに希望する場所(自宅・施設など)
情報を共有しておくだけでも、今後の方針を立てやすくなります。
介護には「公的サポート」がある
介護では公的な「介護保険制度」が利用できます。
たとえば、訪問介護やデイサービス、福祉用具の貸与など、条件に応じて1〜3割負担で受けられるサービスが充実しています。
「全部自分たちで背負う」と思い込まずに、公的制度を活用する視点を持つことも大切です。
今の家計に「介護準備費」をプラスしてみて
介護にかかる費用の平均は、1人あたり約542万円*といわれています。
*……参考:公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度生命保険に関する全国実態調査」(p.176〜180)
現在、家計に余裕があるのであれば、毎月数千円〜1万円程度でも「親の介護用の積み立て」を始めましょう。
家計簿に「介護準備費」の項目を作り、自分たちの老後資金と分けて管理するのが理想です。
「まだ早いかな?」と思う時期に行動を起こせば、時間にも気持ちにもゆとりを持って備えられますよ。
まとめ
・ご両親の収入や貯蓄、保険の内容や現在の希望を確認するところから始めましょう。
・「公的介護保険制度」を利用することで1〜3割の負担でサービスが受けられます。
・今から「介護準備費」を積み立てるとゆとりを持って備えられます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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