【貯金額】35歳、女性の場合
プロフィール
35歳、女性
会社員、年収200万円
夫(49歳、会社員)、子(10歳、小学生)の3人暮らし
世帯年収、900万円
【相談内容】子どもの教育費が心配……。もっと効率良く資産を増やしたい
「子どもの将来の教育費が心配で、現在の年収や貯金額を上げたいです。NISAを活用して貯めていますが、もっと効率の良い資産運用方法はありますか?」
現在の資産額の水準は?
世帯主の方が40代の2人以上世帯の貯金額は、平均が約889万円・中央値が220万円*となっています。
一方、質問者さんの貯金額1,690万円は、平均値の倍近く上回っている状況です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
教育資金対策はバランス運用がカギ
質問者さんは、より効率的な運用を進めていきたいとお考えですが、お子さまは現在10歳とのこと。
数年後には高校・大学進学など教育資金の発生が確実であるため、今後は「守りながら増やす」戦略も大切です。
現状は、資産の9割近くが預貯金であり、教育費に必要なタイミングで取り崩せるよう「資産の流動性」がしっかりと保たれています。
- 資産の半分は、預貯金や個人向け国債などの安全資産に
- もう半分は、安定成長型のインデックスファンドに
といったように、リスクを取りすぎないバランス型の運用を心がけていくのもひとつの手です。
社内昇格の検討と副業で収入アップを
質問者さんは現在、経理職に就かれています。
経理職は専門知識が評価されやすい職種ですので、日商簿記1級や税理士試験の簿記論・財務諸表論合格などの資格取得を目指せば、社内昇格や転職で年収アップが狙える可能性も。
また、確定申告サポートやクラウド会計導入支援など経理経験を活かした副業も、比較的短期間で成果が出やすい分野です。
「収入源を複数持つ」という発想が今後さらに重要になります。
iDeCoの活用や保険の見直しで資産運用を効率化
NISAでの運用以外にも、以下の視点でさらに効率を上げられます。
リスク資産と安全資産のバランスを見直し、相場の急変に対応できる体制を作ると安心です。
iDeCoへの加入
月5,000円から始められ、60歳まで非課税運用ができるiDeCoは、老後に向けた積み立てとして非常に効果的な制度です。
質問者さんの場合、所得控除で節税が可能な点も大きなメリットとなります。手取り金額を増やせますので、その分資産運用の効率がアップが期待できるでしょう。
保険の見直し
現在、生命保険に60万円の資産を割いていますが、内容によっては「保障重視型」から「掛け捨て型+運用重視」に切り替える選択肢もあります。
もし高額な積み立て型保険に加入している場合、保険をスリム化して、浮いた資金を運用に回すのも効率アップにつながりますよ。
まとめ
・収入アップには、経理スキルを磨いて社内昇格や副業にチャレンジするのがおすすめ。
・iDeCo活用や保険の見直しで、資産運用効率をさらに高めましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
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