【貯蓄額】63歳、女性の場合
プロフィール
63歳、女性
製造業の人事職(パート)
夫(63歳、会社員)と2人暮らし
世帯年収 700万円
【相談内容】65歳から年金受給予定です。貯金を増やすためにできることはありますか?
「年金は65歳からもらって、70歳まで働こうと思っています。65歳からは生活費は年金でまかない、お給料は旅行にあてたいと考えています。預貯金を増やすために、現在できる事はありますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ60代2人以上世帯の貯金額は、平均が2,026万円・中央値が700万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は1,500万円と、平均値より低めとなっています。
しかし、この平均値は退職金をもらって貯蓄が増えているものと考えられるため、まだ現役で働いている質問者さんの貯蓄がこの数字を下回るのは、自然なことですよ。
60代からの賢いお金の守り方と備え方
質問者さんは、65歳から年金を受給し、70歳まで働くライフプランをお持ちで、その中で預貯金をどう増やしていけるのかについてお知りになりたいのですね。
投資を考えるなら「使う時期」を見極めて
投資で預貯金を増やすことをお考えであれば、まず意識していただきたいのが「いつ使うお金か」という視点です。
投資には価格の変動リスクがあるため、たとえ優良なインデックスファンドを選んでも、リスクを抑えるには15年以上の長期運用が前提になります。
つまり質問者さんの場合、投資にまわすなら「78歳以降に使う予定のお金」に限るのが安心です。
「増やす」より「守る」ことが安心につながる
退職を視野に入れる年齢になってきたら、資産は積極的に「増やす」ことよりも、「なるべく減らさない」ことが重要となります。
老後は体調や環境の変化が起きやすいため、大きなお金をリスクにさらすのはおすすめできません。
その代わり、今のうちから「好きな仕事で小さく稼ぐ力」を育てておくことが、将来への安心につながりますよ。
まとめ
・投資で預貯金を増やすのであれば、15年以上の期間が必要。「いつ使うお金なのか」をよく考えて。
・退職を視野に入れる年齢になってきたら、資産は「増やす」より「減らさない」ことが大切。今のうちから小さく稼ぐ力を育てることで、資産の減少を緩やかにすることができます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
ほかの人の貯金額は……
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。