【貯蓄額】54歳、男性の場合
プロフィール
54歳、男性
システムエンジニア、年収320万円
ひとり暮らし
世帯年収、320万円
【相談内容】老後資金の確保に投資を始めたいがリスクが不安……
「退職金がなく、再雇用で65歳まで働けたとしても老後資金に不安があります。最近の株価の乱高下を見ると、投資は始めない方がよいでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である50代単身世帯の貯金額は、平均が1,391万円・中央値が80万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身or二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は720万円と、平均値を下回っているものの、中央値は大きく上回る額となっています。
生活防衛費を確保しつつ、資金運用が効果的
質問者さんは、現在の支出が月額平均15万円と把握されています。
さらに、65歳まで働き続けた場合の貯蓄額もしっかりと試算されてる点もすばらしいですね。
老後の必要資金
このままの生活を続ける場合、退職後は、生活費から受け取れる年金額を引いた不足分を貯蓄で補うことになります。
この不足分が、老後に必要な資金となります。
将来受け取れる年金額は、「ねんきん定期便」で確認してみましょう。
生活防衛資金
万が一の収入減や予期せぬ支出に備えるための「生活防衛資金」は、生活費の3〜6か月分が目安です。現時点でも質問者さんは、生活防衛資金は十分手元にある状態です。
資産運用
貯蓄だけでは物価上昇などの影響を受けやすいため、NISAなどを活用した資産運用が効果的です。
もちろん、投資にはリスクがありますが、10〜20年と長い目で継続することで元本割れリスクが低くなります。
毎月の積立額、積立期間、利回りなどから将来の積立額を簡単にシミュレーションできるサイト*もありますので、利用してみてください。
*……参考:金融庁「NISAつみたてシミュレーター」
質問者さんのように生活防衛費を確保できている人は、資産運用が資産形成に有効な手段となりますよ。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が1,391万円・中央値が80万円です。
・生活防衛資金を確保しつつ、資産運用をすることは有効です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
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