【貯蓄額】43歳、男性の場合
プロフィール
43歳、男性
教育関係の講師職(自営業)
妻(42歳、アルバイト)と2人暮らし
世帯年収 200万円
【相談内容】国民年金だけで大丈夫ですか?
「自営業なので退職金はなく、70歳まで働くつもりです。将来、国民年金は役に立ちますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ40代2人以上世帯の貯金額は、平均が889万円・中央値が220万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は300万円と、平均値より下回るものの、中央値よりは高くなっていますね。
老後の不安を軽くする国民年金の仕組みとその強み
質問者さんは「年金って本当に頼りになるの?」と疑問を持っていらっしゃるのですね。
国民年金の受給額はどれくらい?
国民年金(老齢基礎年金)は、40年間満額の保険料を納めた場合、年額約83万円(月額約6万9,000円)*が支給されます(2025年度時点の満額)。
加入期間が40年に満たない場合は、納めた期間に応じて金額が少なくなります。
*……参考:日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
年金の受給を70歳まで繰り下げたらどうなる?
通常、年金は65歳から受け取れますが、受給開始を遅らせる「繰り下げ受給」も選べます。
質問者さんは70歳まで働くおつもりとのことですので、70歳まで年金受給を繰り下げるとすると、受給額が最大42%*アップします。
これは、国民年金を満額納めていた場合、年額約118万円(月額約9万8,000円)となる計算です。
*……参考:日本年金機構「年金の繰下げ受給」
年金は「長生きリスク」に備える保険のようなもの
貯金は使えば減っていきますが、年金は何歳まで生きても一生涯支給されるのが最大の強みです。
「90歳を超えても生活費が必要」というような長生きリスクに、年金はしっかり備えてくれます。
まとめ
・国民年金(老齢基礎年金)は、40年間満額保険料を納めた場合、年額約83万円が支給されます。繰り下げ受給を選択することで、受給額を増やすこともできます。
・年金は何歳まで生きても一生涯支給されるという「長生きリスク」に備えられる強みがあります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
ほかの40代の貯金額は……
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。