【貯金額】31歳、男性の場合
プロフィール
31歳、男性
会社員、年収372万円
妻(31歳、会社員)、子(6歳・保育園)、子(4歳・保育園)と4人暮らし
世帯年収550万円
【相談内容】趣味や家族旅行を楽しみたいのですが、家計に余裕がありません。
「趣味や家族旅行にお金を使う余裕がないため、収入を増やしたいです。また、投資信託は続けていますが、より運用益が狙える方法があるなら知りたいです。どのくらいの資産規模になったら、個別株などに移行しても良いのでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
相談者さんの世帯収入と同じ水準である、世帯年収500〜750万円未満の二人以上世帯の貯金額は、平均が1,193万円・中央値が400万円*です。
相談者さんの金融資産485万円は、平均をやや上回っているといえます。とくに、堅実に投資信託に資金を回している点が素晴らしいです。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
家計の余裕をつくる収支の考え方
現状、家計における「可処分所得(自由に使えるお金)」が限られているため、次の視点で改善を図ると良いでしょう。
固定費の見直しで月数万円の余裕を
まずは通信費や保険料、サブスク費用などの固定費を見直しましょう。
たとえば、スマホを格安SIMに変更する、生命保険の保障内容を再確認するなどで、月1〜2万円の節約が可能になることも。
これにより、年間で10万円以上の余裕が生まれ、家族旅行も実現しやすくなります。
副業×スキルアップで着実に収入アップ
今後の年収アップを目指すなら、副業・スキルアップの両軸で考えるのが現実的です。
とくに相談者さんは総務職とのこと。社労士・FP・簿記などの資格取得は本業でも活かせるうえ、副業や転職時の強みにもなります。
また、リモートワークやスキマ時間でできる副業(Webライティング・事務代行・動画編集など)もおすすめです。まずは月3万円の副収入を目指し、スタートしてみてはいかがでしょうか。
高リスク投資は「資産800万円超」から
相談者さんはすでに資産の多くを投資信託に回しており、投資に対する理解も高いようです。
高リスクな個別株投資に関しては、生活防衛資金として必要な現金を確保したうえで、資産が800万円以上となってから、全体の10〜20%程度を目安に挑戦するとバランスが良いでしょう。
それまでは、現在のようにインデックス投資を中心にした積み立ての継続が堅実です。
ちなみに、生活防衛資金は一般的に「数か月分の生活費」が目安。月の生活費が35万円であれば、210万円あれば6か月分の資金となります。
ご家庭の生活費に照らし合わせて金額を設定しましょう。
まとめ
・相談者さんの貯金額は、平均を上回る水準。
・固定費の見直しや副業・スキルアップで、家計に余裕を。
・高リスク投資への移行は、資産800万円以上からがおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
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