【ゾッとする怖い話】「君も仲間だよ」男子トイレで起こった恐怖体験

Baby&Kids / Life style

学校生活は慌ただしく、目の前のことにに追われがちです。
しかし、ふとした瞬間に、今まで気づかなかった「何か」が目に入ることがあります……。
今回は、学校のトイレで起こった怖い話をご紹介します。

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Miya
Miya
2025.04.23

放課後のトイレ

男子トイレの写真出典:stock.adobe.com

放課後の学校は、静けさに包まれていました。私は図書委員として残り仕事をしていましたが、ふと男子トイレから聞こえてきた奇妙な音に気づきました。

「誰かいるの?」と声をかけましたが、返事はありません。
代わりに、かすかな叫び声が聞こえたような気がしました。どうやら男子トイレの方から聞こえたようです。

トイレに入るか迷っていましたが、意を決して、恐る恐る男子トイレに足を踏み入れました。その声は一番奥の個室から聞こえているようでした。

不気味な雰囲気を感じながら「大丈夫ですか?」と尋ねましたが、返事はなく、代わりに弱々しいノックの音が返ってきました。

「開けますよ」と言って、ドアノブに手をかけました。
息をのみながら、ゆっくりとドアを開けると、そこには誰もいません。空っぽの個室を見て、私は首をかしげます。

その瞬間、背後でドアが大きな音を立てて閉まりました。振り返ると、入ってきたはずのドアが消えていて、そこには何の変哲もない壁があるだけでした。

閉じ込められた個室

傷がついた赤い壁面出典:stock.adobe.com

一瞬何が起きたのか分かりませんでした。
「これ、どういうこと?」と呟きながら、壁を触ってみましたが、ただの固い壁です。

パニックになりかけた私は、「誰か!誰かいませんか!」と叫びました。

すると、かすかな笑い声が聞こえてきました。その声は、どこからともなく響いてきます。
「君も仲間だよ」と、低くしわがれた声が言いました。

その時、個室の壁に無数の傷跡が浮かび上がりました。よく見ると、それは必死の形相で壁を引っ掻いた跡のようです。そして、それらの傷跡から血が滲み始めました。

「や、やめて!出してよ!」

私は必死に壁を叩き、助けを求めて叫び続けました。
でも、誰にも聞こえない。私の声は、この狭い空間に閉じ込められたまま。

時間が経つにつれ、私の声はかすれていきました。
そして、新しい「叫び声」となって、次の犠牲者を待つことになるのです。

この個室で、永遠に……。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Miya

ホラー映画や心霊オカルトが大好きなwebライター。小学生のときにホラー映画を見て以来、むさぼるように怖い話に触れてきました。
都市伝説やミステリー解説の台本も執筆中。
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