【リアル給与明細】37歳、パソコンインストラクターの場合
プロフィール
37歳、女性
パソコンスクール講師
▼現状
仕事内容はパソコンスクールの運営業務および講師、教材の販売。
ボーナスは年間80万円。
労働時間は月180時間、残業は月20時間程度。
2人の小学生を持つシングルマザー。
【相談内容】子ども2人の教育費が不安です。学資保険とNISAのどちらがいいですか?
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
教育費を準備するにはNISA?学資保険?
質問者さんは、教育費の準備を学資保険かNISAのどちらでするかでお悩みのようですね。
結論から申し上げると、教育資金を増やしたいのであればNISA、万一の保障を重視したいのであれば学資保険をおすすめします。
それぞれメリット・デメリットがあり、特徴を理解したうえで加入することが大切です。
転職せずにやりくりするのであれば、毎月の支出の見直しで貯蓄率をアップすることも可能ですよ。
学資保険のメリット・デメリット
学資保険の一番のメリットは、万一のときにも教育費の準備ができるところです。
契約者である親が亡くなった場合、毎月の掛け金は免除され、保険金を満額受け取ることが可能。
満期の学資金は契約時に金額が決まっているので、資金計画が立てやすいのも特徴です。
しかし、低金利のためほとんど増えることがなく、途中解約すると元本割れしてしまうデメリットも。
あくまでも保険商品なので、増やすよりも万が一の保障として加入を検討するとよいでしょう。
NISAのメリット・デメリット
学資保険の返戻率が物足りないのであれば、NISAがおすすめです。
投資信託で運用でき、利益を全額非課税で受け取りできますよ。
途中で積立額の変更・停止、一部出金もできるため、融通が利きやすいことも嬉しいポイントです。
ただ、元本保証はなく、経済状況が悪ければマイナスになる可能性もあります。
リスクをよく理解したうえで、余剰資金で積み立てすることが大切です。
家計の見直しで貯蓄率アップ、目標金額から逆算して積立する
質問者さんのボーナスは、35〜39歳の平均の93.8万円*より14万円ほど低いものの、月給は平均の34.9万円*と比べて約4.5万円も多いです。
年収で見ると、平均よりも高い収入ですね。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
転職せずに今の仕事を続けるのであれば、支出を見直して積立金を捻出する方法もありますよ。
将来の学費でどれくらい準備したいのかを計算し、毎月の積立額を逆算して目標額を目指しましょう。
まとめ
・運用益重視ならNISA、万一の保障重視なら学資保険がおすすめ。
・支出の見直しで貯蓄のスピードアップが図れる。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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