香典とは
御香典(読み方:おこうでん、正式名:御香奠)とは、亡くなった方へお供えするお花やお香に代わる金品のことです。
お通夜や葬儀などのときに、香典袋(読み方:こうでんぶくろ、別名:不祝儀袋)と呼ばれる封筒に入れて渡します。
香典袋は、宗教や宗派、香典の金額、参列する儀式などによって、使う種類が異なります。
どこで売ってる?香典袋が購入できる場所
お通夜などのお悔やみごとは突然なことも多く、香典袋が急に必要になることがありますよね。
香典袋が購入できるのは、以下のような場所です。
- コンビニ
- 100均(100円ショップ)
- スーパー・ショッピングセンターなどの量販店
- ホームセンター
- ドラッグストア
- バラエティショップ(ドン・キホーテなど)
- 文具店・本屋
- 百貨店
- 通販
近くにこのような店舗があれば、慌てずにチェックしてみてください。
コンビニ
ありとあらゆる物を取り扱っているコンビニには、香典袋も販売されています。文具などのコーナーにあることが多く、一緒に筆ペンなどを購入できるのも◎
24時間365日営業していて、セブンイレブン、ローソンなど店舗も多数あるので、急なお通夜や葬儀のときにも便利です。
100均(100円ショップ)
ダイソーやセリアなどの100円ショップも、コンビニと同じように香典袋を購入できます。
コンビニよりも種類が豊富で、袱紗やハンカチ、黒いネクタイ・ストッキングなども取り扱っているので、必要な小物類を一式揃えられるでしょう。
スーパー・ショッピングセンターなどの量販店
食料品や日用品を取り扱うスーパーでは、文房具などの雑貨もある場合が多いです。そのような雑貨があるスーパーでは、香典袋の取り扱いもあります。
また、アパレルも取り扱うような大きな量販店では、喪服も購入できるでしょう。
ホームセンター
ホームセンターでも、香典袋は購入できます。主に文房具のコーナーにあるので、筆ペンなども購入すると良いでしょう。
大抵は、袱紗やストッキングなども取り扱っています。
ドラッグストア
ドラッグストアには、文房具や日用雑貨を取り扱っている店舗もあります。
そういったドラッグストアなら、香典袋も購入できるでしょう。
バラエティショップ(ドン・キホーテなど)
ドンキホーテ、ロフトなどのバラエティショップでも、香典袋を取り扱っています。
100均などと同じように、袱紗やネクタイ、ストッキングなども手に入るでしょう。
文具店・本屋
文具店に行けば、より多くの種類の香典袋を取り扱っています。また、書店でも文房具を売っているところが多く、香典袋も購入できるでしょう。
百貨店
百貨店では、質の良い豪華な香典袋の取り扱いもあります。有料で表書きの筆耕サービス(プロが手書きで清書)を行なっている百貨店もあり便利です。
袱紗や喪服なども上質なものが揃っています。
通販
通販サイトでも、香典袋は購入できます。品揃えが多いのはメリットですが、すぐに手に入れることは難しいので急な弔事には不向きです。
あらかじめ日時が決まっている法事や、急なことにすぐに対応できるように準備しておくときは通販が便利でしょう。
どこで買っても失礼には当たらない
コンビニや100均などで購入した香典袋を使うことを、「失礼になるのではないか」と心配する方もいるでしょう。
結論からいえば、香典袋はどこで買っても失礼には当たりません。どのような場所で売っている香典袋もきちんとしたもので、違いはないからです。品質もさほど変わらないでしょう。
でも香典袋は、お香典の金額によって選び方が異なります。包む金額が大きく、上質で立派な香典袋を購入したいときは、文具店や百貨店などを選ぶと良いでしょう。
コンビニでも購入できる香典袋と選び方
コンビニなどで売っている香典袋の種類をご紹介します。
場所によっては種類が少ない場合もありますが、一般的に取り扱いのある香典袋です。お香典の金額に合わせた選び方も参考にしてくださいね。
水引が印刷されている香典袋
香典袋には水引が付いていますが、封筒に印刷されたものも販売されています。お香典の金額が5,000円以下のときに使用しましょう。
5,000円を包むケースは、親戚以外・職場関係者・知人・友人などです。
白黒の水引がついた香典袋
ほとんどのコンビニや100均などで取り扱っているのは、白黒の水引がついた香典袋です。
5,000円〜3万円ほどの金額を包む場合に使用します。
双銀の水引がついた香典袋
「双銀」という、左右ともに銀色の水引で結ばれている香典袋もあります。見栄えが良く、格上の香典袋です。この封筒は、3万円以上を包むときに使用しましょう。
お香典の金額と香典袋の格は合わせることがしきたりです。包む金額が少ないときに双銀の香典袋を使用すると失礼になってしまうので、気を付けてくださいね。
白無地の封筒
郵便番号を記入する欄などの印刷されていない、白い無地の封筒を取り扱っている場所もあります。
これは、僧侶へのお布施や御膳料、スタッフなどへの心づけ、キリスト教式の葬儀に参列するときなどに選びましょう。弔辞を読む場合の手紙を入れる封筒としても使えます。
宗教・宗派に合わせた香典袋の選び方
お香典の金額以外に、宗教や宗派などによっても香典袋の選び方があります。
一般的な選び方をご紹介しますが、親せきや上司などの信頼できる人にも確認してみてくださいね。
仏式
仏式(仏教式)の葬儀などには、水引が黒白・双銀・藍銀などで、結び方が結び切りやあわじ結びの香典袋を選びましょう。包みは白無地か蓮の絵柄のものが一般的です。
表書きは、四十九日までは「御霊前」、四十九日の法要後は「御仏前」とされてます。
浄土真宗
同じ仏式でも浄土真宗の場合があります。
封筒の選び方は同じですが表書きが異なり、四十九日以前でも「御仏前」と書きます。人は亡くなったときから仏様になるという考え方によるものです。
宗派がわからない場合は、「御香典(御香奠)」と書くのがベターでしょう。
神式
神式の場合も、白黒や双白、双銀の水引の香典袋を使用します。でも包みは白無地が基本で、仏教用の蓮の絵が描かれたものは避けましょう。
表書きには、「御霊前」「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」があります。
キリスト教
キリスト教式では、白の無地か、百合の花や十字架の絵柄が描かれた封筒を選びます。
また、カトリックやプロテスタントで表書きが異なり、カトリックは「御ミサ料」「御霊前」、プロテスタントは「忌慰料(きいりょう)」と書きます。
どちらの宗派でも使われる表書きもあり、迷う場合は「御花料」「献花料」と書くと良いでしょう。
さまざまな場所で売っている香典袋を適切に選んで
香典袋は、さまざまな場所で購入でき、どこで買っても失礼になることはありません。購入場所よりも大事なのは、金額や宗教などに合わせた選び方です。信頼できる人に確認できればベターですが、ぜひこの記事も参考にしてくださいね。
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