納豆は発酵パワーで栄養豊富!?
納豆は日本で古くから親しまれてきた発酵食品で、栄養価が高い食品です。
納豆の原料である大豆に多く含まれているたんぱく質や脂質、カルシウム、鉄が豊富なほか、発酵の過程で作られる酵素「ナットウキナーゼ」、丈夫な骨を作るために重要な「ビタミンK2」といった栄養素も含まれています。
丸大豆納豆は、完熟の大豆に納豆菌をつけて作ります。
一方でひきわり納豆は、発酵前の段階で臼のような装置で細かく挽き割った大豆が原料です。
ミネラルが豊富な丸大豆納豆!
じつは丸大豆納豆とひきわり納豆の違いは形だけでなく、栄養価にもそれぞれ違いがあるんです!
丸大豆納豆は「カルシウム」「鉄」「亜鉛」といったミネラルが多く含まれているのが特徴です。
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カルシウム
カルシウムの量は、ひきわり納豆の1.5倍!
骨や歯の主成分で、丈夫な身体を作るために必要な栄養素です。
不足すると骨粗鬆症につながる可能性があります。
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鉄
鉄の量は、ひきわり納豆の約1.3倍!
身体中に酸素を運ぶ役割があり、不足すると疲れやすい、身体が重い、顔色が悪いなどの貧血の症状がみられます。
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亜鉛
亜鉛の量は、ひきわり納豆の約1.5倍!
体内でおこるさまざまな反応に関与しているほか、免疫反応の維持、胎児・乳児の発育などにも必要な栄養素です。
味覚を感じる味蕾細胞の産生にも関わっているため、不足すると味を感じにくくなります。
ビタミンが豊富なひきわり納豆!
ひきわり納豆には豊富な「ビタミンE」のほか「ビタミンB2」や「ナイアシン」などビタミン類も含まれているのが特徴です。
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ビタミンE
ビタミンEの量は、丸大豆納豆の1.5倍以上!
強い抗酸化作用があり、皮膚を紫外線などの刺激から守る働きがあります。
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ビタミンB2
ビタミンB2の量は、丸大豆納豆の1.2倍!
食べ物で摂取した糖質、たんぱく質、脂質をエネルギーに変換する際に必要な栄養素です。
成長・発育に重要であるため「発育のビタミン」といわれています。
不足すると口内炎や皮膚炎につながるほか、成長期の子どもでは成長障害を引き起こす可能性があるため注意しましょう。
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ビタミンB6
ビタミンB6の量は、丸大豆納豆の1.2倍!
たんぱく質の分解に必要な栄養素であり、免疫機能の維持、皮膚の抵抗力の増進にも関わっています。
エストロゲンの代謝にも関与しているため、ホルモンバランスを整える働きも。
不足すると皮膚炎や口内炎、貧血、免疫機能の低下などにつながります。
納豆で欲しい栄養をプラスしてみて♪
納豆は消費期限が比較的短いですが、冷凍なら長期保存も可能です。丸大豆納豆にはミネラル類が、ひきわり納豆にはビタミン類が多い特徴があるので、そのときにプラスしたい栄養素で選んでみるのもいいですね。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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