【貯蓄額】34歳女性の場合
プロフィール
34歳、女性
総合建設業 技術職
家族構成:夫(35歳・転職活動中)、第1子出産予定
年収:650万円
【相談内容】子どものためにできる投資や保険は?
「現在第1子妊娠中です。生まれてくる子どものために、投資や保険など何か始められるものがあれば教えていただけないでしょうか。」
ファイナンシャルプランナーによる回答
質問者さんの貯蓄額は中央値の約4倍
30代既婚世帯の平均貯金額は601万円、中央値は150万円です。
質問者さんの資産総額は613万円と平均を上回り、中央値の約4倍です。
預貯金以外に貯蓄型の保険でも運用されているようですね。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
しかし、資産のほとんどを預貯金が占めている状態です。
低金利のなか、物価が上がってしまうとお金の価値が目減りしてしまいます。
資産運用は資産を効率よく増やすだけでなく、物価上昇の対策にもなりますよ。
預貯金はいくら置いておくべき?
万一の出費に備えて、最低限預金で置いておく資金のことを生活防衛費といいます。
一般的に、会社員であれば生活費の3〜6カ月分、個人事業主であれば生活費の6〜12か月分が目安です。
質問者さんはこれから産休に入り、ご主人は現在転職活動中のため、収入が減ることが予想されます。
少し余裕を持って、生活費の1年分程度を預貯金に残しておくと安心ですね。
残りの余裕資金は、お金に働いてもらうことで効率よく資産を増やせますよ。
教育資金の貯め方は?
教育資金として備えるにはNISAの活用をおすすめします。
例えば、児童手当から月1万円、年率7%で18年間積立した場合、元本が216万円に対して運用総額は約429万円になりますよ。
一方、銀行預金の金利は0.02%(※2024年7月時点)なので、利息はたった3,748円です。
*……参考https://go.sbisec.co.jp/prd/common/tsumitate_simulation.html?status=total&term=20&monthly=3&rate=2
お金の置き場所を変えるだけで、将来受け取る金額は大きく変わります。
もちろん投資にはリスクがつきものですが、長期的に運用することで、マイナスになる可能性をグンと抑えることができますよ。
保険は必要?
一家の大黒柱に万一のことがあったときの保障も必要です。
子どもを含めた生活費や将来の教育費を踏まえて、必要な保障金額を考えましょう。
万一のときに、一定の年齢まで毎月給付のある収入保障保険があります。
年齢が上がるにつれて保障額が減るため、保険料のコスパが良いのが嬉しいポイントです。
子どもにかかるお金は、養育費と教育費をあわせて2,000万〜4,000万円といわれています。
特に支出が大きくなるのは大学進学時なので、子どもが小さいうちから計画的に備える必要がありますね。
*……参考https://www.fp.au-financial.com/media/kakei/article-062.html
まとめ
・質問者さんの貯金額は中央値の4倍と大きく上回るものの、ほとんどが預貯金です。
・子どもの教育費は長い期間の運用が可能なので、NISAがおすすめです。
・両親の万一の保障を見直しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
他の人の貯金額は……
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。