【貯蓄額】34歳男性の場合
プロフィール
34歳、男性
WEBショップ運営、年収480万円
独身、一人暮らし
【相談内容】独身の場合と結婚した場合、老後資金はいくら必要?
「そろそろ老後資金について考えたほうがいいかなと思っています。このまま独身だった場合、結婚して家族を持った場合で、必要な老後資金のおおよその目安を教えてほしいです。」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代の30代単身世帯の貯金額は、平均594万円・中央値で100万円。
質問者さんの資産額は600万円で、これは平均貯金額の約1.01倍・中央値の6倍となります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/23bunruit001.html
【独身・既婚】それぞれの老後資金の目安
質問者さんは、独身だった場合と結婚した場合のそれぞれの老後資金の目安をお知りになりたいのですね。
老後資金は「どんな生活を送りたいか」「何歳まで働くか」「そして何歳まで生きるか」によって異なりますが、簡易的には以下の計算式で求めることができます。
【老後資金の計算方法】
(老後の生活費−収入)×(90歳−退職予定年齢×12ヶ月)=必要な老後資金(老後の生活費 - 収入)
*……参考https://www.smbc-card.com/like_u/money/old_age_funds.jsp
この計算式に一般的な生活費と年金額を当てはめて考えてみましょう。
【単身者の場合】※65歳で退職と仮定した場合
(老後に必要な1ヵ月あたりの生活費平均(独身)−男性の平均国民年金額+男性の平均厚生年金額)×(90歳−65歳×12ヶ月)=必要な老後資金額
(155,495円−222,673円)×(90歳−65歳×12ヶ月)=収入が支出を上回っているため老後資金不要
【夫婦世帯の場合】※夫婦共65歳で退職と仮定した場合
(老後に必要な1ヵ月あたりの生活費平均(夫婦)−男性の平均国民年金額+男性の平均厚生年金額+女性の平均国民年金額+女性の平均厚生年金額)×(90歳−65歳)=必要な老後資金額
(268,508円−381,977円)×(90歳−65歳×12ヶ月)=収入が支出を上回っているため老後資金不要
*……参考(生活費)https://www.navinavi-hoken.com/articles/old-age-living-expenses
*……参考(年金額)https://www.aeonbank.co.jp/special/feature/352/
このように、生活費だけでみれば、単身世帯でも夫婦世帯でも年金の範囲内で暮らしていくことができます。
しかし、ゆとりのある生活を送るための生活費は月37.9万円というデータも。
*……参考https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf
この金額を上記の計算式にあてはめると、単身者の場合は支出が収入を超え、約4,600万円が老後資金として必要になってきます。
老後に必要なお金は、年金額とライフプランによって大きく変動するもの。
ご自身が思い描く将来の姿から必要な老後資金額を計算してみてくださいね。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の1.01倍程度・中央値の6倍程度です。
・老後に必要なお金は、ご自身のライフプランを計算式に当てはめて算出してみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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