「凍らせたペットボトル」で除湿!?結露の原理を使った話題の裏技
ジメジメと暑い季節が近づくとSNSで話題になるのが「凍らせたペットボトルを置くだけで除湿できる」裏技。
本当なの……?と疑ってしまうほど簡単な方法ですよね。
なぜこれだけで湿度を下げられるのでしょうか。
実はこれ「結露」の原理を利用した裏技なのだそう。
冷たい空気は暖かい空気よりも取り込める水蒸気の量が少ないので、凍ったペットボトルで空気が冷やされると水蒸気が飽和状態に。
すると、水蒸気がペットボトルの表面に水となって現れ、湿度が下がるという原理だそうです。
理論上は納得できても、実際のところはどうなのでしょうか。
実際に試してみましたので、ぜひご覧ください!
用意するもの
- 空のペットボトル 500ml 2本
- 水の受け皿となるトレー
今回、ペットボトルは500mlサイズで試しましたが、冷凍庫に十分なスペースがあるなら2Lサイズの大きなものを使用するのがおすすめ。
より高い効果が期待できますよ!
また、ペットボトルの表面から水滴が垂れてくるので、受け皿となるものも用意しましょう。
洗面器など、家にあるもので大丈夫ですよ。
【手順①】 ペットボトルに水を入れて凍らせる
ペットボトルに水を7〜8割程度入れます。
満タンに入れて凍らせると、水が膨張してペットボトルが破裂する恐れがあるので必ず少し減らしてくださいね。
【手順②】 トレーの上などに凍ったペットボトルを設置する
除湿をしたい場所にトレーを置いたら、凍ったペットボトルを設置するだけで完了です。
今回は、湿気がたまりやすい3畳程度のウォークインクローゼット内で試してみました!
この日の湿度は73%で、クローゼット内もかなりジメジメしています。
設置したら、あとは待機するだけです。
【1時間後】ペットボトルに多くの水滴が付着
1時間後……クローゼットをのぞいてみると、ペットボトルに水滴がついて、少しだけトレーに水が溜まっていました。
クローゼット内全体の湿度が下がったとは感じませんが、設置場所付近はヒンヤリ冷気を感じて気持ちいいですよ。
【5時間後】トレーに20mlの水!
5時間後には、トレーの中に水が溜まっていました。
正直なところ、体感では特に変化が感じられません……。
しかし、8割ほど氷が解けたので、ここで終了とすることに。
水の量を測ってみたら、およそ20mlでした。
【結論】ヒンヤリ効果は限定的だけど……用途によっては◎
試してみた結果、多くの結露が出たことには驚いたものの「明らかに室内の湿度が下がった」と肌で感じるほどの効果は得られませんでした。
今回のように、狭い空間で除湿剤の代替として活用するのには有効かもしれません。
ただ「部屋全体を除湿して快適に過ごしたい」という目的は果たすのは難しいようです。
一方で、ペットボトルを設置した場所のすぐ近くは冷気が漂って温度が下がるので、とても気持ちがいいですよ。
例えば、「在宅勤務中の机上」「寝苦しい夜の枕元」など、近くから動かない前提での用途であれば、一定程度のヒンヤリ効果は得られそうです。
寝苦しい夜の枕元に置いて試してみては?
別の日に枕元に置いて試してみたところ、あまり寝苦しさを感じることなくスッと入眠できました!ひと夏をこれだけで乗り越えるというのは難しいかもしれませんが、ある程度の寝苦しさ軽減にはつながりそうですね。口コミを調査したところ、扇風機の前にペットボトルを設置するとさらに効果が上がるようです♪
電気代の節約にもなって身体にもやさしいこの裏技、少しの手間でできるので試してみてはいかがでしょうか?試す際にはくれぐれも無理をせず、熱中症にならないように注意してくださいね。
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