【リアル家計簿】40歳の夫婦の場合
家族構成
夫……メーカー営業(部長代理)、44歳
妻……契約社員、38歳
の2人暮らし
▼現状
夫婦で別に貯蓄をしていて、住宅や車に関わるものは夫の収入から出している。
【相談内容】夫婦ともに一人っ子です。将来それぞれの親の介護が必要になったときのために貯金をしておきたいです。介護費用はどれくら必要ですか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
親の介護費用、どれくらい必要?
質問者さんは、ご自身と配偶者のご両親のために介護費用を用意しておきたいと考えておられるのですね。
ある調査によると、介護が必要になった場合の必要金額は1人あたり500万円程度といわれています。
毎月介護にかかるお金が平均8.3万円、介護の平均期間が5年1ヶ月となっており、そこから算出すると約500万円というわけですね。
妻、夫それぞれの両親全員に介護が必要になると考えた場合、用意しておかなければならないお金は2,000万円と高額になります。
*……参考https://www.bk.mufg.jp/column/events/secondlife/b0032.html
いざ介護が必要な状態になったときに、お金を話はしづらいものです。
介護費用については、親が元気なうちから話し合っておきたいですね。
親が年金をいくら受給していて、貯金はどの程度あるのか。
介護が必要になったら質問者さんがどのくらい援助すればいいのかを、今から相談しておきましょう。
介護費用で苦労しないためには?
将来、介護のお金で苦労しないために必要なことは、早い段階から準備を進めて、親の年金の範囲内で介護費用を工面できるようにすることです。
介護は、できるなら誰もが避けたい問題。
そのため、本人と家族の生活が破綻するギリギリまで介護について触れないケースが多いのが現実。
親が生活習慣病にかかった、転びやすくなった、物忘れが目立つようになってきた、といった初期の段階で、介護の準備を始めましょう。
例えば、老人ホームへの入居を仮定した準備。
早い段階から準備を進めておけば、費用が安く抑えられる特別養護老人ホームにそれほど待たずに入れるケースもあります。
準備をしていないと、やむを得ず高額な民間の有料老人ホームに入ることになる場合も。
一般的に、特別養護老人ホームの費用は月額5〜15万円、民間の有料老人ホームは15〜20万円と利用額に大きな差があります。
*……参考https://www.sagasix.jp/knowledge/guide/guide4.html
無理なく負担できる介護サービスを安心して利用できるよう、早めに手を打ちたいですね。
まとめ
・介護に必要な費用は1人あたり約500万円。
・介護費用は親の年金内で工面できるように、早めの対策を。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。