えのき氷の起源と由来
2005年に、えのき茸を毎日100g摂取すると“血液サラサラ効果”が得られることが証明されました。
えのき氷は、そのえのき茸を効率よく摂取できる方法として考案されたものです。
ペースト状にし、保存性を高めるために冷凍させることで利便性が高まり、多くの人が手軽に活用できるようになりました。
えのき氷の健康効果と栄養成分
えのき茸は昔から体に良いといわれています。
キトグルカン(キノコキトサン)という成分が多く含まれ、毎日摂取していれば血清脂質が改善され、生活習慣病の予防になることが期待できます。
食物繊維も豊富なため、適度に取ると血糖値の上昇が緩やかになったり、便通が改善したりすることも。
ただし、健康に良く利便性が高いからと大量に摂取すると、通便が緩くなることがあります。
摂取量の目安は、製氷皿の氷サイズで1日3個ほどです。
えのき氷の用途と楽しみ方
えのき氷は特徴的な味がないうえに旨味であるグルタミン酸がないため、いろいろな形でちょい足しできます。
- 味噌汁などのスープに加えて旨味アップ
- インスタントラーメンに加えて食物繊維増しで罪悪感軽減
- できあがったカレーに足して辛味をまろやかに(子どもも食べやすくなる)
- とろみの性質を活かしてハンバーグのつなぎやとんかつの衣つけに
- ご飯と炊き込んで旨味と繊維増し
など、さまざまな食べ方に応用できます。
特に便利なのが、ハンバーグへの混ぜ込みです。
炒めた玉ねぎの粗熱がとれるまで時間がかかったことはありませんか?
えのき氷と炒めてすぐの玉ねぎを混ぜておけば、すぐに冷ませますよ。
えのき氷の作り方
えのき氷はご家庭でも簡単に作れます。調理時間は約70分です。
材料
- えのき茸 300g(約2袋)
- 水 400ml
作り方
- えのき茸を長さ3等分ぐらいにカットし、水と共に30秒ミキサーにかける
- 鍋に移し、沸騰させてから弱火で焦がさないように1時間煮詰める
- 粗熱がとれたら製氷皿に入れて凍らせる
※えのき氷は約2か月保存できます。
えのき氷の今後の展望
物価が値上がり続ける昨今であっても、えのき茸は国産品を安く買えるのが嬉しいですよね。
健康志向の高まりに伴い、えのき氷のような自然な材料から作られた食品への関心が高まっています。えのき氷は低カロリーで食物繊維やミネラルを豊富に含んでいるため、健康意識の高い方にとって魅力的な食品になるのではないでしょうか。
◆ライター・管理栄養士 / ごん太郎
管理栄養士歴15年。趣味で料理全般、スイーツ・パン作り、コーヒー、紅茶、ビールをやっています。
コーヒーについては自家焙煎歴20年以上、ビールは日本ビール検定2級をもっています。
得意ジャンルは食・健康・栄養·医療関連。
人は幸せな未来を想像するとその中に『美味しいものを食べるという項目が上がります。そのお手伝いとしての情報発信をしていきたいと願っています。
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