工房系ランドセルはなぜ人気?デメリットは?
工房系ランドセルとは、自社の工房を持つメーカーのランドセルのことです。
素材や品質にこだわりを持って作られていたり、職人が手作業で作っている工程があったりと、高級感があるのが特長です。
ここではまず、工房系ランドセルが人気の理由と、気になるデメリットをチェックしましょう。
工房系ランドセルが人気のワケ
工房系ランドセルメーカーは、昭和の前半から続くような老舗が多くあります。中には、明治から続いているようなメーカーも。
時代を問わず選ばれてきたのには、以下のような理由があります。
- 素材や製法にこだわって作られている
- 希少性が高い
- 耐久性が高い
- 本革のモデル数が多い
古くからの伝統を守って作られている工房系のランドセルは、品質が高く丈夫。6年間も使うことを考えると、当然の選択肢ともいえそうです。
最近では、生産数の少なさや、本革モデルのバリエーションに魅力を感じて購入を決めるご家庭も多いようです。
工房系ランドセルのデメリットは?
人気の高い工房系のランドセルですが、デメリットもあります。
- 早い時期に完売してしまう
- 価格が高い、高級
- 人工皮革のモデルが少ない
人気が高いうえに生産数が少ない工房系ランドセルは、モデルによっては早い時期に完売してしまうことがあります。
多くの人は、子どもが年長の夏ごろからラン活を始めます。でも、春休みには販売が始まり、人気モデルは春の時点で完売していることもあるのです。
このほかにも「重くて後悔した」という声も。購入するときは丈夫さと重さのバランスが良いランドセルを選ぶと良いでしょう。
失敗しない!工房系ランドセルの選び方
ここからは、工房系ランドセルの選び方をご紹介します。
買ったあとに後悔しないために、失敗しない選び方をチェックしましょう。
選び方①個性的すぎない色・デザインを選ぶ
「せっかくならおしゃれなものを」と考える方もいるかと思いますが、個性的すぎるランドセルは避けるのがベターです。
とくに形は、ベーシックなキューブ型の全かぶせタイプを選びましょう。
横型や半かぶせなどのランドセルは個性的でおしゃれですが、使いにくかったりカバーが合わなかったりする可能性が高いです。
飽きてしまう可能性などもあるので、色やデザインは慎重に選ぶことをおすすめします。
選び方②耐久性をチェック
ランドセルは、背負いやすいものを選んであげたいですよね。
実はランドセルの背負いやすさは、「重さ」というよりも「型崩れ」のほうが影響が大きいのです。
ランドセルは詰め方を工夫しなくても、ある程度左右のバランスが保てるようになっています。でも、型崩れをしてしまうと、荷物が片寄りやすくなったり、重みを感じやすくなったりします。
そのため、変形を防止するための工夫がされた、耐久性の高いランドセルを選びましょう。
選び方③販売スケジュールをチェック
工房系ランドセルは、販売スケジュールを必ずチェックしましょう。
人気の高いモデルは、春の時点で完売することもあるからです。
「欲しいモデルがすでに完売していた」という失敗を避けるためには、年中の冬頃から情報収集を始めるのがおすすめです。
【比較】工房系ランドセルメーカー7選
ここからは、人気の工房系ランドセルメーカーをご紹介します。
下記の4つを比較しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
- 価格帯
- 重さ
- 販売スケジュール
- オーダーメイドの可否
土屋鞄
工房系ランドセルの代名詞ともいえる『土屋鞄(つちやかばん)』。上品なカラーとモダンなデザインで人気です。
素材は牛革・コードバン・ヌメ革・人工皮革・ハイブリッドがあります。
とくにハイブリッドは、メインに牛革・側面と底面に人工皮革を使っていて、軽量化されたモデル。
丈夫さと軽さのバランスが取れたランドセルを選びたい方はチェックしてみてくださいね。
- 価格帯(税込):65,000〜150,000円
- 重さ:1,160〜1,490g
- 販売スケジュール:前年2月〜店舗来店予約受付開始、販売受付開始
- オーダーメイド:なし
鞄工房山本
『鞄工房山本(かばんこうぼうやまもと)』は、工房系ランドセルには珍しいデザインバリエーションが特長です。
「工房系が良いけど、シンプル過ぎないランドセルが欲しい」という方におすすめ。
ベーシックなモデルからおしゃれなモデルまで、豊富なバリエーションから選べますよ。
- 価格帯(税込):64,900〜230,000円
- 重さ:1,290〜1,600g
- 販売スケジュール:前年1月〜直営店・WEBサイトにて販売開始
- オーダーメイド:なし
黒川鞄工房
『黒川鞄工房(くろかわかばんこうぼう)』では、「はばたくランドセル」という名前のランドセルブランドを展開しています。
大きな特長は、昔ながらの「学習院型」とコンパクトな「キューブ型」があることです。
どちらも美しいデザインなので、高級感のあるランドセルを探している方はチェックしてみてくださいね。
- 価格帯(税込):78,000〜398,000円
- 重さ:1,280〜1,780g
- 販売スケジュール:前年2月〜販売受付開始
- オーダーメイド:なし
萬勇鞄
『萬勇鞄(まんゆうかばん)』のランドセルは、型崩れしにくい工夫が満載。とくに負荷がかかりやすい部分は、職人が手縫いで仕上げるというこだわりです。
また、オーダーメイドできるのも人気の理由です。組み合わせはなんと36億通り以上!
オリジナリティ溢れるランドセルを選びたい方は必見ですよ。
- 価格帯(税込):66,000〜101,200円
- 重さ:1,180〜1,500g
- 販売スケジュール:前年2月〜展示会・WEBサイト販売開始
- オーダーメイド:あり(前年1月〜受付)
池田屋
『池田屋(いけだや)』は、シンプルで背負いやすいランドセルを探している方におすすめです。
飾り刺繍などの装飾がなく落ち着いたカラーリングなので、6年経っても飽きにくいでしょう。
また、背負いやすさと強度にこだわった作りで、荷物を入れても軽く感じます。
価格帯が工房系ランドセルの中ではお手頃なのも嬉しいポイントです。
近年注目を集めているリュックタイプも販売されていますよ。
- 価格帯(税込):47,000〜110,000円
- 重さ:780〜1,400g
- 販売スケジュール:前年2月〜店舗・WEBサイト販売開始、3月〜展示会開始
- オーダーメイド:ステッチ・ふちカラーのみ可
村瀬鞄行
『村瀬鞄行(むらせかばんこう)』は、さまざまな工程を手作業で行なっています。高い技術で丈夫に仕立てられているのが特長です。
さまざまなモデルがありますが、定番モデルの「匠」は毎年早々に品薄になるほどの人気があります。
また「ミュータスランドセル」という、ファッション性の高い別ラインのブランドも。
- 価格帯(税込):36,000〜132,000円
- 重さ:990〜1,630g
- 販売スケジュール:前年2月〜販売受付開始
- オーダーメイド:かぶせ鋲・ネームタグ・チャームのみ可
中村鞄製作所
最後にご紹介するのは、『中村鞄製作所(なかむらせいさくじょ)』。伝統的な手法を守りつつ、最新の技術を積極的に取り入れています。
シンプルでモダン、飽きのこないデザインで、時代を問わず愛されるランドセルが魅力的です。
期間限定で販売されるカラーもあり、人と被りたくない方におすすめですよ。
- 価格帯(税込):59,800〜98,800円
- 重さ:1,160〜1,360g
- 販売スケジュール:前年3月〜展示会・販売受付開始
- オーダーメイド:イニシャル刺繍のみ可
工房系ランドセルは早めの検討が吉♡
工房系ランドセルのメリットやデメリット、人気のメーカーなどをご紹介しました!
高品質な素材でしっかりと作られた工房系メーカーのランドセルは、良いものを選んであげたいというママやパパの気持ちに寄り添ってくれます。
できるだけたくさんの選択肢から選べるように、工房系ランドセルは早めに検討を始めましょう。
ぜひ6年間のパートナーを、親子で楽しく選んでくださいね!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。