1歳の誕生日!伝統のお祝い方法
1歳の誕生日を迎えるにあたって、日本で昔から言い伝えられているお祝い方法が「一升餅」と「選び取り」と呼ばれる2つの儀式です。
医療が発達していなかった時代。赤ちゃんが1歳まで健康に成長したことは、素晴らしい奇跡と喜びでした。これを盛大にお祝いする風習があったといいます。
前回は、「一升餅」について解説しましたが、今回は「選び取り」の準備とその方法についてご紹介します。
「選び取り」ってそもそも何?
選び取りとは、1歳になった時に子どもの前に意味を持たせた品々を並べ、子どもがどれを選んで手に取るかによって、その子の将来を占う行事です。
赤ちゃんの前に置く物や方法については、特に規定がなく、各家庭によって様々。
とても簡単な方法ですが、赤ちゃんが手に取った物次第で、その子の将来や職業、特技についてを占うという、大変盛り上がる儀式です。
「選び取り」の準備は1週間程前から
1歳になって選び取りを行うと決めたら、まず考えるべきは「赤ちゃんの前に何を置くか」です。
品物に大きな決まりはないので、願いをこめて、色々な物を置いてあげてください。
赤ちゃんが普段から慣れ親しんだ物を置くと、そこに向かって行きがちなため、選び取り用に普段とは違う他の物を用意してあげると良いですね。
どんな物を置くか決めてから、その物を購入したり、準備にかかる時間を考え、一週間程前にはある程度の目処を付けておきましょう。
以下は、よく使われている基本的な選び取りの品と意味の一覧です。
お札、お財布 :お金持ち、お金に困らない
電卓(そろばん):商売の才能、計算が得意
筆、ペン :芸術家、文学の才能、勉学が得意
定規 :しっかり者、几帳面、大きな家を持つ
ハサミ :手先が器用、衣装持ち
楽器 :音楽が得意
風船 :世界に羽ばたく
ボール :運動神経が良い、スポーツ選手向き
これらはほんの一例であり、数も品物も特にルールはありません。
「マイクを置いて選んだらアイドルになる!」と意味をつけるのも、楽しい選び取りの方法の1つでしょう。
最近では簡易的に、カードに絵柄を書いたもので行うご家庭も多いようです。お祝いする家庭それぞれで、意味を込めて様々な物を用意してあげてくださいね。
「選び取り」の儀式当日はどうする?
いざ迎えた1歳のお誕生日当日。選び取りを開始する前に、まずは準備した品物を横一列に並べます。
ここでポイントとなるのが、「何を基準として、赤ちゃんが選んだとするか」です。その方法を予め決めておくことが大切です。
最初に触れたもの、掴んだもの、一番長く持っていたもの、または触れたもの全部ということでも、もちろんOK♪家族でオリジナルルールを考えてみましょう。
少し離れた場所に赤ちゃんを座らせたら、準備完了。
赤ちゃんが自分で品物に向かって来るよう、ご家族で誘導して見守っていてあげましょう。
きっと、ご家族みんなで盛り上がること間違いありません。
「選び取り」だけじゃない!1歳の誕生日をスペシャルにする方法
「選び取り」や「一升餅」の他にも、様々な1歳のお誕生日の方法があります。
●手形、足形をとる
1歳になった記念に、手形や足形を残してみましょう。生まれたての頃にも形をとっていれば、この1年でどれだけ成長したかが目に見えて分かるはずです。
●1年間のアルバムを1冊にまとめる
最近では、毎月のアルバムを作っているママも多いですが、1年間の記録を月に1枚ずつでもアルバムにまとめると、1冊でどれだけ成長したかがよく分かります。
一生のうちで一番成長する1年間だからこそ、思い出に残してあげるのも良いですね。
●スタジオや自宅での記念写真撮影
バルーンや壁の装飾などをして自宅で写真を撮ったり、プロのカメラマンさんにお子さんの一瞬を残してもらうのもオススメです。
基本ではありますが、ぜひ残しておきたいのが写真です。
離乳食でのバースデープレートやケーキはもちろん、心を込めたお祝いで赤ちゃんの1歳のスタートを特別なものにしてあげられるといいですね。
いかがでしたか?
赤ちゃんの大切な1歳の誕生日祝いの儀式「選び取り」。これからの成長を願い、赤ちゃんの将来を占って、みんなが笑顔に慣れる1つの方法です。
1歳のお誕生日には、ぜひ準備して試してみてくださいね。
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