夫婦のお悩み:「夫につい小言を言ってしまう……」
子どもが生まれてから、夫に小言を言ってしまってケンカになることが増えました。
「出産後は、ホルモンバランスの変化によって夫にイライラしやすくなる」とは聞きますが、数年経っても気持ちに変化がありません。
なぜ、こんなことを言ってしまうんだろう……と頭では分かっていながら、夫のちょっとした言動にイラっとしてしまいます。
また、子育てのストレスを感じたりすると、つい夫に八つ当たりしてしまいます。相手に優しく接するための、考え方のコツはありますか?
(30代・パート主婦)
夫に小言を言ってしまう原因は「目に見えないストレス」
子育てのストレスを夫にぶつけてしまう。悪いなと頭では分かっていながらも、夫にイライラして小言を言ってしまう原因は、一体何なのでしょうか?
よく挙げられるのは、夫婦としての不平不満を感じていることが原因になっているケース。
自分の頑張りを相手に分かってもらえていない……と感じて、苦しくなってしまい、イライラをぶつけてしまう。
結婚であれ、職場などの人間関係であれ、人は不平等を感じると
「なぜ、自分ばかりがこんな思いをしなくてはならないんだろう」
というように、怒りのような苛立ちが生まれてしまうもの。
ですが、あなたの言葉には、ご主人に対しての恨みのような言葉が一言も入っていませんね。原因は、夫婦の不平等ではないのかもしれません。
相手の心ない態度や身勝手な行動など、何かイライラの原因として思い当たるものがあれば、それを改善してもらうことで楽になるのかもしれません。
些細な夫の言動に対して、なぜか「無性」に腹が立ってしまう……このような場合に考えられる原因は、「目に見えない潜在的なストレス」です。
子どもが生まれ、子育て生活が始まると、大きな喜びと共に無意識にストレスが溜まってしまっていても不思議ではありません。
自分がそのような状態にも関わらず、夫が変わらぬ態度であったとしたら、なんだか無性にイライラしてしまうこともあるでしょう。
そこでひとつ、ご提案があります。八つ当たり、続けましょう。(笑)
イライラしてしまう時は、仕方がありません。ご主人に小言を受け止めてもらう代わりに、八つ当たりをしてしまった後に、自分からしっかりと謝りましょう。
そして、ご主人のことが嫌いなわけではないことも、きちんと伝えます。
一番の問題は、あなたから愛されていないとご主人が思ってしまうこと。
そして、ここからが重要です。《八つ当たり1》に対して、《5つのポジティブな言葉》をご主人にプレゼントしてあげます。
心理学のジョン・ゴットマン博士によると、幸せな夫婦は「1つのネガティブに対し、5倍のポジティブという比率でコミュニケーションしている」ことが分かったそう。
幸せな夫婦の間にだって、ネガティブな悩みや発言はあります。問題は、その「比率」です。
無理をして、イライラを鎮めようとしなくてもOK。その代わり、明るい言葉を5倍伝えてあげるように心がけましょう。
「お疲れさま」「今日はかっこいいね」「仕事頑張ってくれてありがとう」「いつも優しいね」「さすが仕事が早いね!」など、なんでも結構です。
このような言葉をかけることで、ご主人はあなたに対して肯定的に受け止めるようになるでしょう。
そして、「こんな彼女を受け止められるのは僕しかいない」と思うようになります。男というのは、自己犠牲が好きな、ちょっと変わった生き物なのです。
どうしてもイライラが収まらない場合は婦人科で相談を!
「つい夫に小言を言ってしまう」という夫婦関係のお悩み。
今回は、自分でできる対処法をお伝えしましたが、それでもイライラがおさまらない……という方は、医師に相談するのも選択肢のひとつ。
子どもを産んでから十数年間、イライラが止まらずに悩んでいて、産婦人科医に行ったらピタッと収まったという方もいるようです。
どうしても自分で対処できない場合は、ホルモンバランスの検査も、選択肢として検討しても良いかもしれませんね。
夫婦関係のお悩みに多い、「つい夫に小言を言ってしまう」というご相談について、対処法をお伝えしました。
子育て生活によるイライラをうまく対処しながら、夫婦で思いやりを大切にしていきたいですね!
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