【リアル給与明細】44歳、経理職の場合
プロフィール
44歳、男性
運輸業の経理、22年目
▼現状
日々の入出金や収支、債権などの管理、債務支払い手続きなど。
労働時間は月160時間、残業は月30時間。
【相談内容】給料に不満はありませんが、無駄な出費を減らしたいと思っています。何か良い方法はありますか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
無駄な出費は余裕のバロメーター
相談者さんは22年間運輸業の経理としてお勤めされており、現在の年収は約900万円です。
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、40〜44歳男性の平均年収は約612万円*、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」における会計事務従事者の平均年収は557万円*であるため、相談者さんの年収はかなり高額となっています。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
無駄な出費が日々の生活を豊かにすることも
「一万円札を財布に入れていたはずなのに、気づいたら千円札1枚しか残っていない」といったような経験は、誰しもがあるのではないでしょうか?
何に使ったか覚えていないけれど、使ったお金。
趣味や嗜好品、贅沢なものへの支出が該当し、「使途不明金」と呼ばれることもあります。
使途不明金は、厳密には生きていくうえで必要な支出ではなく、むしろ無駄な出費といえるものです。
無駄な出費がない生活とは、生きていくうえで必要最低限の支出のみの生活のこと。
そのような生活では、日々が無機質なものに感じられることもあるでしょう。
無駄な出費があるからこそ、日々の生活がより豊かになるともいえますね。
適度な無駄な出費とは
日々の生活を豊かにする無駄な出費ですが、無計画に使っていいということではありません。
無駄な出費は、計画的に貯蓄をしたうえで捻出しましょう。
多くの家庭では、収入から日々の支出を差し引き、残った金額を積み立てています。
ですが、これでは無駄な出費を抑えられない場合も。
収入からあらかじめ将来に必要な貯蓄を差し引き、残った金額で生活するようにしましょう。
先取り貯蓄といわれ、使えるお金が決まっているため無駄な出費を抑えられる方法です。
お金が残ったら、安心して無駄な出費に回せますよ。
無駄な出費は少ないほうが良いとされていますが、過度な節約はかえって生活を無機質なものにしてしまい、ストレスの原因に。
先取り貯蓄による適度な無駄な出費で、生活に彩りを与えましょう。
まとめ
・無駄な出費が日々の生活を豊かにすることも。
・適度に無駄な出費を抑えるためには先取り貯蓄がおすすめ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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