【リアル給与明細】33歳、事務職の場合
プロフィール
33歳、女性
商社の一般事務
▼現状
勤続3年。
ボーナスは年間80万円。
労働時間は月148時間、残業はなし。
【相談内容】お給料が少ないので投資で資産を増やしたい。失敗しない方法を教えてください。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
投資で失敗しない方法〜まずは目標を決める〜
投資は、お金を増やすことがゴールではありません。
増やした資産で何がしたいかが重要です。
例えば、老後資金の準備として資産を運用する場合、最低限の生活でいいのか、ゆとりある暮らしがしたいのかによって必要な金額は異なります。
一般的には、最低限の生活費は約28万円/月*、旅行や趣味などを楽しむゆとりある老後生活費は約37万円/月*とのこと。
一方、夫婦の受け取る平均の年金額は、約22万円/月*(夫婦ともに会社員の場合)です。
65歳まで働き、その後20年間を老後とすれば、1,400万〜3,600万円の自己資金が必要になることが分かります。
まずは、将来いくら貯めたいか目標を定め、それに対して毎月いくらの積立で、どれくらいの利回りが必要になるのかを逆算しましょう。
*……参考:総務省「家計調査報告 〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」
*……参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
ほったらかし投資で感情に左右されない
相場に一喜一憂して、短期的に売買を行うことはおすすめしません。
なぜなら、短期売買はリスクが高く、プロでも相場を予測することが難しいからです。
例えば、アメリカ株式の指数であるS&P500であれば、アメリカの優良企業500社に分散投資をしながら、過去10年では平均年率10%ほどで運用されています。
リーマンショックやコロナショックでは暴落しましたが、時間をかけて回復しているので、長い目線で投資を続けるとよいでしょう。
また、積立投資は下がっているときに安く買えるメリットがあるため、投資のリスクを抑えるのには有効ですよ。
質問者さんの年収は平均より低い水準
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、30〜34歳の総合事務員の平均月給が約33.1万円*であるのに対し、質問者さんは約20.2万円と平均を下回っています。
また、ボーナスも平均が約94万円*に対して質問者さんは80万円と、こちらも平均より低め。
とはいえ、残業がなくワークライフバランスが取りやすい会社のようです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
まとめ
・目標から必要な積立額や利回りを逆算して。
・短期的な売買は禁物。長期目線で一喜一憂しない投資を。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
多い?少ない?貯金は足りている?
あなたの年収や毎月の貯金額を「家族構成×居住エリア」が同じ世帯と比べてみませんか?
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。