【ボーナス少ない?】53歳、製造業。残業しても増えない……。子どもの学費で消えます【FPが解説】

Baby&Kids / Life style

読者から寄せられた「ボーナス(賞与)の額」を大公開。はたしてこの年代・業種でボーナスが多いのか少ないのか、相談内容について改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【53歳 製造業】
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かげやま
かげやま
2025.06.04

【ボーナスいくら?】53歳、製造業の場合

53歳、製造業のボーナス

プロフィール

53歳、女性 
製造業の事務職、年収380万円
夫、子ども(19歳、17歳)と4人暮らし

今年度の夏季ボーナス:売上が増加しているので増えることを期待

【相談内容】子どもの学費で消えてしまいます

「残業を頑張ったもののボーナスに反映されず、結局は子どもの大学の学費で消えてしまいます。将来が不安で貯蓄を増やしたい気持ちはあるものの、何から始めたらよいかわかりません」

現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?

同じ年代の平均と比べてみて

年代別ボーナス平均額

相談者さんと同年代である50〜54歳のボーナス年間平均支給額は、約124万円*です。

*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

同じ業種の平均と比べてみて

業種別ボーナス平均額

相談者さんと同じ製造業の平均支給額は、夏季が約55万円*、冬季は約56万円*となっています。

*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」

相談者さんのボーナスは夏季・冬季合わせて48万円なので、年代別・業種別で見ても平均より少ない水準と言えそうです。

お金を守り育てる仕組みづくりのはじめ方

相談者さんは、ボーナスがお子さんの学費に消えてしまい、将来のために貯蓄を増やしたいけれど何から始めればよいかわからないとお悩みですね。

教育費と老後資金はどちらも大切

相談者さんのご家庭では、2人のお子さんが大学生となるこの数年が最も教育費がかかる時期と見込まれます。
とはいえ、教育費を優先しすぎるとご自身の老後資金の不安につながりかねません。

「子どもの将来」と「自分の老後」どちらも大切にする視点が大切ですね。

ライフプランは自分軸で

目標が漠然としたままでは、効果的な資金計画を立てるのは難しいものです。
まずは、ご自身の将来のライフイベントをもとに、資金の流れをまとめた「ライフプラン表」を作成しましょう。
将来、資金が「何に」「いつまでに」「いくら」必要か見える化されることで、貯蓄の目的が明確になります。

資産形成の仕組みづくり

次に、無理のない範囲で資産形成の仕組みを作ることが大切です。

まず、「生活防衛資金」として、3ヶ月から6ヶ月分の生活費の半年分は普通預金に確保し、急な出費に備えましょう。

そのうえで、iDeCoやつみたてNISAなどの非課税制度を活用し、毎月少額からでも長期投資を始めてみることが効果的です。
もちろん投資にはリスクも伴いますが、長期で継続することでリスクを抑えながら安定した資産形成が期待できます。

こういった仕組みを作ることにより、教育費がかさむ時期でも将来に向けた安定的な資産形成が可能です。
焦らず、今日できることから一歩ずつ始めることが、将来の安心につながりますよ。

まとめ

話し合う夫婦と貯金箱出典:stock.adobe.com

・相談者さんのボーナスは、平均より少ない水準です。

・まずは自分軸でライフプランを立てることから始めましょう。

・無理のない範囲で資産形成の「仕組み」を作ることが大切です。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。

ほかの業種のボーナスは……

【参考】37歳、男性/IT業の営業職出典:4yuuu.com

【参考】43歳、女性/金融業の営業事務出典:4yuuu.com

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かげやま

ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)2級。
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
元気に楽しい毎日を。“丁寧な暮らし”を心がけています。