【住宅ローン】57歳、会社員の場合
プロフィール
57歳、女性
医療系人事職
▼現状
世帯年収:700万円
住宅ローン:2,650万円
家族構成:夫(70歳、会社員)
地方在住
【相談内容】世帯年収700万円×住宅ローン2,650万円は妥当?
「世帯年収に対する住宅ローン借入額は妥当ですか?住宅ローンの残債が多いので、どうしたらいいかアドバイスが欲しいです」
世帯年収700万円の住宅ローンをシミュレーション
まずは、年収に対して何倍の借入かを見てみましょう。
住宅金融公庫「2023年度 フラット35利用者調査」によると、全国のフラット35利用者の平均借入額は年収の6.7倍*。
世帯年収700万円の相談者さんの借入額は2,650万円で、年収の約3.8倍です。
収入に対する住宅ローンの負担は平均よりも軽いと言えます。
*……参考:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査」(p.18)
毎月の住宅ローン返済額は少なめの水準
相談者さんの現在のローン返済額は、毎月8万円とのこと。
居住費の目安は収入の25%以内なので、年収700万の場合は毎月約14.6万円。
相談者さんの家計における居住費の割合はとても理想的ですね。
ただし、残債がまだ1,500万円あることを心配していらっしゃるとのこと。
老後を見据えたライフプランの中で、住宅ローンが重荷になっているお気持ちはよくわかります。
①今後の収入を確認
まず、ご夫婦の今後の収入見通しを確認しましょう。
ご主人が何歳まで働ける見込みか、また退職金の予定額や年金受給開始時期・見込み額を把握することが大切です。
奥様も継続就労が可能であれば、家計の支えになります。
お仕事を辞められ年金生活後になられたあとは、家計に合わせて返済計画を立て直すことも検討しましょう。
②返済計画の見直し
次に、住宅ローンの返済計画の見直しです。
現在のローン金利が高い場合は、借り換えや返済期間の見直しによって返済負担を軽減できる場合もあります。
また、老後の生活費に影響が出ない範囲で一部繰り上げ返済を検討するのも方法の一つです。
ただし、生活防衛費として必ず手元資金は6カ月〜1年分を残すようにしてくださいね。
まとめ
・相談者さんの住宅ローン借入額の負担は年収の3.8倍で、平均よりも軽め。
・毎月の返済額は理想的な金額。今後の返済については収入見通しを確認し、ローン返済計画を見直しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報に編集を加えて掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
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