【貯蓄額】34歳、女性の場合
プロフィール
34歳、女性
芸能関係のサービス業(個人事業主)、年収430万円
ひとり暮らし
世帯年収、430万円
【相談内容】効率的に貯蓄を増やす方法を知りたいです。
「個人事業主です。貯蓄もあり今の生活に満足していますが、勉強して効率的に貯金を増やしたいです。どのような方法がありますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は690万円と、平均より多い額となっています。
個人事業主の効率的な資産形成ポイント
質問者さんは、資産形成のための勉強としたいと意欲的でとてもすばらしいですね。
それでは、個人事業主の資産形成ポイントを解説します。
1.節税を活用しながら貯蓄を増やす
個人事業主の場合、「節税しながら貯蓄・投資を増やす」ことで、効率的に資産が築けます。
通信費、交際費、書籍代、パソコンやソフトウェア代といった業務に用いた経費、また、自宅の一部を事務所としている場合は、家賃や光熱費も経費として計上が可能です。
適切な経費計上で節税したお金を貯蓄・投資に回せば、資産形成の効率が上がりますよ。
2.iDeCo(個人型確定拠出年金)*を活用する
個人事業主は、「国民年金」のため、社会保険などに比べると将来の年金額が少なめです。
そこで、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を活用し、老後資金を増やしながら節税する方法もあります。
*……参考:国民年金基金連合会「iDeco公式サイト」
iDeCo*は、国民年金や厚生年金とは別に、老後資金に備えることを目的とする任意の私的年金制度の一つです。掛金は全額所得控除になり、また、運用益も非課税なので、長期的な節税効果が大きいですよ。
ただし、60歳まで受給できないこと、運用実績により給付額が変動する点に注意してくださいね。
3.資産の一部を投資に回す
現在、質問者さんの資産は預貯金91%、投資信託9%です。
万が一の収入減や予期せぬ支出に備えるための「生活防衛資金」はそのまま預貯金で保有し、余裕がある資産の一部を投資に回すことも検討しましょう。
NISA(ニーサ)*は、「少額投資非課税制度」で、運用益が非課税となります。
2024年度から制度が拡充され、つみたて投資枠(年間投資枠120万円)と成長投資枠(年間投資枠240万円)が併用できるようになりました。
また、非課税保有限度額の上限は1,800万円で、商品を売却した場合は非課税投資枠が復活し、再利用が可能です。
*……参考:金融庁「NISA特設ウェブサイト」
iDeCoとNISAを組み合わせることは、税制メリットを最大限に活かしつつ、長期的な資産形成を進めるうえで非常に有効です。リスクを抑えつつ安定した資産形成を目指せますよ。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
・つみたてNISA・iDeCoの組み合わせは税制優遇が大きく、長期の資産形成に有効です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
ほかの30代の貯金額は……
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