【リアル給与明細】34歳、ITエンジニアの場合
プロフィール
34歳、女性
ITエンジニア
▼現状
・仕事内容は専用システムの構築と管理。
・勤務5年目。
・労働時間は月160時間程度。
・残業は月20時間程度。
・賞与は25万円。
【相談内容】生活がギリギリで、将来に向けての貯金や投資が何もできていません。家計管理の方法を教えてほしいです。
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省の「令和6年 民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳女性の情報処理技術者の平均年収は593.8万円*で相談者さんの年収376.4万円は平均より低い水準となっています。
ITエンジニアという職種から見ると、スキルに対する報酬としては少し物足りない印象です。
*……参考:厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」
年収アップを狙うための3ステップ
相談者さんは収入に不満を感じていらっしゃいます。
下記のステップで年収アップを目指していくのがおすすめです。
転職も視野に
ITエンジニアは業種・職場によって給与幅が大きく、転職によって年収50万円以上アップも珍しくありません。
転職サイトなどで相場を把握し、自分の市場価値を確認しておくとよいでしょう。
資格取得・スキルアップ
- クラウド系やセキュリティ系の資格を取れば、手当アップやキャリアの幅を広げられる可能性も。
職場によっては資格手当を受けられる場合もあります。
副業で収入の柱をもう一つ
- プログラミング、テスト、ライティングなど、エンジニアの副業は多彩です。
月3〜5万円でも副収入があれば、生活の余裕が生まれます。
固定費の見直しで支出をコントロール
1人暮らし世帯では「家賃・通信費・保険料」が大きな固定費です。
- 家賃は手取りの30%以内が目安。高すぎる場合は見直しを。
- スマホは格安SIMに変更可能かチェック。
- 保険は「掛け捨て+最低限の保障」で十分カバー可能。
また、家計簿アプリで毎月の支出を可視化すると、使いすぎている項目がわかります。
固定費を1万円でも削減できれば、年間12万円の節約になりますよ。
まずは「貯めるしくみ」作りから
投資は気になりますが、まずは生活防衛資金として3か月〜半年分の生活費を貯めることを目標にしてみてはいかがでしょうか。
最初は「先取り貯金」で月5,000円から始めるのがおすすめ。余裕が出てきたらNISAでの資産形成をスタートすると、無理なく資産形成を進められますよ。
まとめ
・転職・資格取得・副業を活用して年収をアップ
・固定費の見直しで月1万円以上の節約を目指す
・まずは先取り貯金で貯めるしくみをつくる
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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