リチウムイオン電池内蔵のヘアアイロンは飛行機に持ち込めない!
飛行機の手荷物検査ゲートを通過するとき、手荷物が没収されないかドキドキしますよね……。
おしゃれな人の必需品であるヘアアイロンの一部が、手荷物検査で大量に没収されていることをご存じですか?
現在、航空会社の多くでは、国内線・国際線ともに、リチウム電池内蔵型のヘアアイロンは、機内持ち込み・預け入れともに禁止となっています。
実は、リチウムイオン電池は旅客において危険物の扱いなのです!
その理由は、以下のとおり。
- 熱や衝撃などによって発火・爆発する危険性があるため
- 航空法でリチウムイオン電池の輸送に関する規制が設けられているため
国土交通省のホームページを確認すると、以下のように書かれていました。
- リチウム電池を内蔵した携帯型電子機器(電池を内蔵した携帯型電子喫煙機器を除く。)については、熱を発生する器具を、熱を発生する部分と電池とに分けること。
つまり、リチウム電池をヘアアイロン本体から外せないものは、機内持ち込み・預け入れともに禁止ということです。
上の写真のようにリチウムイオン電池部分が内蔵されて取り外せないタイプのヘアアイロンは、手荷物検査で大量に没収されていました……。
どうしてもヘアアイロンを飛行機に持ち込みたい!という方は、コンセント式のヘアアイロンや、電池を本体から取り外せるタイプのものがおすすめです♪
参照:国土交通省_航空機への危険物の持込みについて_危険物であっても航空機内への持ち込み又はお預かりができるもの
※詳細は各航空会社のホームページをご確認ください。
※2025年3月13日現在の情報です。
意外!モバイルバッテリーは条件を満たせば機内に持ち込める
リチウムイオン電池内蔵のヘアアイロンが持ち込み・預け入れともに禁止ということは、同じくリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーも禁止されているのでしょうか?
結論からいうと、モバイルバッテリーは以下の規定を満たせば機内持ち込みが可能です。
- ワット時定格量が160Wh以下の小型な製品なら機内持ち込みに限りOK
- ワット時定格量が100〜160Whである場合、2個まで機内持ち込みOK
ただし、万が一貨物室で発火した場合消火が遅れるという理由から、モバイルバッテリーの預け入れはできません。
機内持ち込みができるモバイルバッテリーかどうかを確認するために、事前にワット時定格量をホームページ等で確認しておきましょう!
ちなみに「ワット時定格量(Wh)=定格容量(mAh)×公称電圧(V)÷1000」で求められます。
リチウムイオン電池の公称電圧は3.7Vと定められているため、上の写真のモバイルバッテリーのワット時定格量は、6300mAh×3.7V÷1000=23.31Whとなります。
ワット時定格量が100Whに満たないため、このモバイルバッテリーは機内に個数制限なしで持ち込み可。
ワット時定格量が確認できない場合は、手荷物検査で没収される可能性がありますので注意が必要です。
ただし、モバイルバッテリーの膨らみや異常な放熱が気になる場合は、機内に持ち込まないようにしましょう。リチウムイオン電池は飛行機旅客において危険物であるという点を忘れずに、安全な空の旅を楽しんでくださいね。
参照:国土交通省_機内持込・お預け手荷物における危険物について_モバイルバッテリー等についての詳細
参照:日本産業標準調査会_ポータブル機器用リチウム二次電池
※詳細は各航空会社のホームページをご確認ください。
※2025年3月13日現在の情報です。
事前にしっかり確認してフライトを楽しもう♪
春休みは飛行機で旅行する機会が増えるシーズンです。せっかくの旅行ですから、事前にヘアアイロンやモバイルバッテリーについてしっかり確認して、手荷物検査で没収されないようにしておきましょう♪
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。