【リアル給与明細】46歳、不動産経営職の場合
プロフィール
46歳、女性
不動産経営職
▼現状
労働時間:月160時間(残業なし)
ボーナス:なし
家族構成:1人暮らし
世帯年収:1,500万円
【相談内容】46歳、不動産経営職。何も考えずにお金を使いがち……。資産運用などをしたほうがいいですか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
FP2級ライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
高水準の給与を生かして生活費と運用資産額の割合を決める
質問者さんは資産運用に興味がおありとのこと。
年収1140万円と同年齢よりも非常に高い給与収入をお持ちのため、運用による大幅な資産増加が期待できます。給与の中で生活費と運用資産額の割合を決めましょう。
総務省の「家計調査」によると、35歳〜59歳の女性単身勤労者世帯における毎月の平均消費支出は18万円、平均貯蓄率は31%です*。
質問者さんは年間の手取りが820万円。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」によると、同収入帯で手取りの30%以上を貯蓄に回している人は53.5%と全体の半数を超えています*。
手取りの30%をめやすに、毎月20万程度は資産運用に回すお金として、初めから生活費とは別の口座に振り分けておくことをおすすめします。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
NISAや債券投資を組み合わせて
もし投資が初めてでしたら、NISAや債券投資から始めるのはいかがでしょうか。
NISAは運用益が生涯非課税です。
つみたて投資は少額から始められ、毎月コツコツ長期間積み立てることで元本割れ等のリスクをおさえられます。
債券投資は満期がくるとお金が返却されるため、比較的低リスクで始められます。
債券保有中は利息収入があるのも嬉しいポイント。
債券の中でも国債という国の借金を購入すれば、破綻のリスクも少なく安心して運用できます。
どれを選んでもリスクはつきものですので、余剰資金で運用しましょう。
投資先を分散させることも大事です。
節税対策でiDeCoを活用
給与が高めのため納税額も多いのではないでしょうか。
もし節税対策をされていないようでしたら、iDeCoの活用をおすすめします。
iDeCoは老後の資産を形成できる年金制度です。
上限まで掛金を自由に設定でき、しかも掛金が全額収入から控除される税制上の優遇があります。
金融商品を自由に選んで運用できますので、国民年金基金や付加年金等の年金制度よりも将来受給金額が多くなる可能性がありますよ。
まとめ
・貯蓄率30%をめやすに生活費と運用資産額の割合を決める。
・NISAや債券投資を組み合わせて投資リスクを減らす。
・節税対策でiDeCo等を活用する。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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