【リアル給与明細】44歳、ITシステム開発 プロジェクトマネージャーの場合
プロフィール
44歳 男性
ITシステム開発のプロジェクトマネージャー
▼現状
現職1年目。
労働時間は月210時間、残業は月50時間程度。
ボーナスは年250万円程度。
年収換算は約704万円。
【相談内容】みなし残業制でいくら働いてもお金になりません......。コンサルへの転職を検討中です。
解説するのは……
◆mako
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 日商簿記検定3級
銀行員として7年間務めていました。事務や営業を幅広く経験し、金融・お金に関するアドバイスを得意としています。
プロジェクトマネージャーとITコンサルの年収を比較!
プロジェクトマネージャーとして、責任ある立場で働いていらっしゃる質問者さん。
土日も関係なく、しかもみなし残業で働いていらっしゃるということで、大変なお仕事だと思います。
そんな中、プロジェクトマネージャーからITコンサルタントへの転職を検討しているとのこと。
では、まずはプロジェクトマネージャーとコンサルタントの年収を比較してみましょう。
経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、プロジェクトマネージャーの平均年収は約891万円。
一方、ITコンサルタントの平均年収は約928万円です。
比較すると、コンサルタントの方が年収が高い傾向にあります。
また、プロジェクトマネージャーから開発の上流工程に関わるコンサルタントへのキャリアパスも、業界では多く見られるようです。
転職する際に大切にしたい考え
実際に転職を考える際に大切にするべきことは「働き方の違い」です。
プロジェクトマネージャーは主にプロジェクトの中身の企画や進行管理などを行いますが、コンサルタントは経営の視点から課題解決の支援を行います。
つまり、働く立場や視座がかなり異なるのです。
コンサルタントへの転職では、経営戦略に関わる仕事として、現在の仕事とは違う視点で仕事をする必要があります。
そういった違いを考慮したうえで自分に合った働き方を選択することが、転職の満足度を上げることにつながるでしょう。
フリーランスという道
会社員ではなく、フリーランスとして働く選択肢もあります。
先ほどの平均年収の中には、フリーランスの年収も含まれます。
会社員とフリーランスでは、同じ職種でもフリーランスの方が年収が高い傾向にあるようです。
「自身の裁量で働きたい」「できるだけ高い年収を得たい」などの希望があれば、フリーランスとして独立するのも一つの選択でしょう。
例えば、コンサルタントの働き方よりプロジェクトマネージャーとしての働き方が合っていると感じれば、フリーランスのプロジェクトマネージャーとして高い年収を得ることも可能です。
このとき、フリーランスは社会保険の支払いや確定申告について自身で行う必要があること、会社員のような福利厚生制度がないことなどのデメリットも念頭に置いておきましょう。
転職やキャリアチェンジ、独立......選択肢は多い!自分に合った選択を
以上のように、質問者さんの現在のキャリアから取れる選択肢はたくさんありそうですね。
しかし、IT業界で責任ある立場として働く以上、職種や働き方が変わっても激務になる可能性が高いです。
「体力的に厳しい」との気持ちもあるかと思いますので、できるだけご自身の資質に合った働き方を選ぶことが重要でしょう。
ぜひ一度、これまでの働き方やご自身のことを振り返って検討してみてくださいね。
まとめ
・プロジェクトマネージャーよりも、転職を検討しているコンサルタントの方が給与は高い傾向。
・職種を変えなくても、フリーランスとして独立して高い年収を得る選択肢もある。
・職種や働き方を変えるときは、自身の資質に合った働き方を検討して、満足度の高い転職を!
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