【リアル給与明細】48歳、編集者。派遣で収入が少ない……。老後のためにできることは?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【48歳 編集者】

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ゆきFP
ゆきFP
2024.10.23

【リアル給与明細】48歳、編集者の場合

【リアル給与明細】48歳、編集者の場合

プロフィール

48歳、女性
派遣社員の編集者

▼現状
仕事内容はPC書籍の編集補助・図版作成など。
ボーナスは年間14万円。
労働時間は月40時間、残業はなし。

【相談内容】派遣社員として働いているので、老後の生活が不安です。

解説するのは……

 

◆ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。

40代後半女性の年収平均は346万円

平均年収

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、45〜49歳女性の平均年収は346万円です。
質問者さんの月給を年収換算すると242万円になり、平均を下回っています。

*……参考https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf

とはいえ、質問者さんは派遣社員で働かれており、勤務時間も月40時間であるため一概には比較できません。
給与と業務量の負担のバランスがとれているのであれば、現在のお仕事を続けるべきでしょう。

非正規雇用の場合は年金額が少ないケースが多い

派遣社員やパート勤務で働かれている場合、将来受け取る年金額が低くなる傾向にあります。
なぜなら、厚生年金の部分は収入が高いほど保険料が高くなり、もらえる年金額も高くなる特徴があるからです。

将来受け取れる年金額は、ねんきんネットで確認できます。
年金額と老後の生活費の差額分を、ご自身で備える必要がありますね。

老後の「最低限の生活」は月28万円、「ゆとりある生活」は月37万円

総務省の家計調査報告によると、65歳以上の夫婦の生活費は、1カ月約28万円です。

*……参考https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf

65歳まで働き、その後20年を老後生活期間とすれば、総額は28万円×12カ月×20年=6,720万円
実際には公的年金の受給があるため、自己資金は年金額を差し引いた分を準備する必要があります。

また、旅行や趣味を楽しむ「ゆとりある老後」を過ごすには、月約37万円の生活費が必要といわれています。

*……参考https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html

どのような老後生活をおくるかによって必要な資産額は大きく異なるため、夫婦で事前に話し合っておくとよいでしょう。

NISAやiDeCoを活用して備える

老後資金の貯蓄として注目されているNISAやiDeCo
銀行預金では低金利で資産が増えない一方、NISAやiDeCoなら資産運用で効率よく備えられます。

例えば、全世界株式の投資信託であれば、過去10年の利回りは年率7%を超えています。
もちろん、投資にはリスクがつきものではありますが、「長期・積立・分散」投資で元本割れの可能性をグンと下げられますよ。
100円から始められるので、ぜひ少額から検討してみてください。

まとめ

オフィスで働く女性出典:stock.adobe.com

・非正規雇用の場合は年金額が少ないケースが多い。

・老後の生活費と年金額の差額は、自己資金で備えましょう。

・資産運用で効率よく老後資金を貯めましょう。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

ほかの40代の給与明細は……

【参考】49歳、男性/小売業の販売職出典:4yuuu.com

【参考】45歳、男性/ITコンサルティング出典:4yuuu.com

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。
特に、お金の制度をわかりやすく伝えることが得意です!
育休ママ向けにInstagramで発信もしています。
https://www.instagram.com/chanyuki_money