【リアル給与明細】34歳、事務職の場合
プロフィール
34歳、男性
社会保険労務士事務所の事務
▼現状
現在の仕事に就いて2年目。
労働時間は月160時間、残業は月5時間程度。
ボーナスは年5万円程度。
【相談内容】正社員で休みが少ないのにお給料が安すぎると感じています……
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
今のお給料は安すぎる?
質問者さんは、今のお給料が安すぎると感じているのですね。
残念ながら、質問者さんのお給料は相場よりとても低いと言わざるを得ません。
質問者さんのお給料を交通費を除いて年収に換算すると、ボーナスを入れても約216万円。
質問者さんの年代の事務職の男性の平均年収が513万8000円なので、質問者さんのお給料は平均の半分以下ということなります。
*……参考https://jp.stanby.com/magazine/entry/220880
どうしてこんなにお給料が安いの?
平均年収の半分以下のお給料では、質問者さんが「あまりにもお給料が安すぎるのでは?」と思われるのも当然です。
では、なぜ質問者さんのお仕事はお給料が低いのかというと、お勤め先が社会保険労務士事務所だから。
社会保険労務士や司法書士のサポートをする事務職は、一般的に年収200万円台と低いお給料が設定されているところがほとんどです。
なぜなら、社会保険労務士や司法書士をサポートする仕事を希望する人は、将来的に社会保険労務士や司法書士になりたくて、勉強が目的でサポート事務として働く人が多いからです。
国家試験の勉強が目的で働いていたり、資格を持っているけれどまだ開業していない人が経験を積む目的で事務を希望したりするので、年収が安くても求人が集まるのでしょう。
お給料をアップさせるためには?
では、どうすれば質問者さんはお給料をアップさせられるのでしょうか?
質問者さんが「社会保険労務士の資格を取るための勉強」と思って働いているのであれば、今は「お金をもらいながら勉強をさせてもらっている」と割り切るしかありません。
ご自身が社会保険労務士として働き出せば、約840万円の高年収が期待できるので、今はそれまでの耐え時と言えます。
*……参考https://www.tac-school.co.jp/kouza_sharosi/sharosi_sk_info/sharosi_annual_income.html
もし社会保険労務士になるつもりがなく、現在のお給料に不満をお持ちであれば、転職をおすすめします。
前述した通り、社会保険労務士や司法書士のサポートをする事務は極端に低いお給料を設定されているので、資格を取るつもりがないのであれば働き続けるメリットは少ないでしょう。
まとめ
・質問者さんのお給料はかなり低い水準と言わざるを得ません。
・今後どのように働きたいのか、目的を持ってお給料アップにつなげましょう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。