【リアル給与明細】23歳、営業職の場合
プロフィール
23歳、男性
金融業の営業
▼現状
仕事内容は、金融機関の個人向け営業。
労働時間は月150時間、残業は5時間程度。
ボーナスは6万円程度。
【相談内容】給料額は社会人1年目としては妥当だと思いますが、貯金ができないため不安です。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、現在のお給料額は妥当であるとお考えなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約334万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の金融営業職の平均年収は約366万円です。
このことから、質問者さんのお給料は平均よりもやや低い水準と言えそうです。
社会人1年目、貯金額より大切にしたいお金の知識って?
質問者さんは、貯金できていないことが不安なのですね。
不安を感じるのは自然なことですが、社会人1年目のうちから大きな額を貯金しようとする必要はありません。
むしろ、今大切なのは、マネーリテラシー(お金に対する知識)を高めることです。
ここでは、社会人1年目の質問者さんに知っておいてもらいたい、貯金額よりも大切なお金の知識を2つ紹介します。
投資を学ぶことの重要性を知る
若いうちから投資についての基本的な知識を持つことは、将来の資産形成に大きな影響を与えます。
毎月1万円を40年間、年利7%で運用できた場合、40年後には約2,600万円以上になる可能性が。
これは、長期的な投資の力を利用して資産を増やす例です。
若いうちから少額でも投資を始めることで、将来の経済的な安定につながりますよ。
自分の価値の高め方を知る
また、自己投資も重要なお金の知識の一つです。
たとえば、スキルアップや資格取得を通じて年収が50万円上がったとすると、40年間働く間に約2,000万円の生涯年収が増える計算になります。
自分自身に投資することも、投資や貯金と同じくらい重要なことですよ。
貯金だけに頼らず、正しいお金の知識を持って長期的な視点で資産を築くことが、社会人一年目の大切な視点です。
大きな額を貯金しようとするより、まずは投資や自己投資を通じて、お金の価値を長期的に高める習慣を身につけましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもやや低い水準です。
・社会人1年目に大切なお金の知識は「投資を学ぶことの重要性を知る」「自分の価値を高める」の2つです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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