【リアル給与明細】52歳、経理事務の場合
プロフィール
52歳、女性
経理事務
▼現状
勤続年数6年。
ボーナスは年間120万円。
労働時間は月157.5時間、残業は月0〜5時間程度。
NISAで積み立て投信をしている。
【相談内容】お給料に不満はありませんが、貯蓄があまりなくて将来が不安です。今からできる効率の良い貯蓄法はありますか?
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より低い水準
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、50〜54歳の会計事務従事者の平均月給は35.6万円であるのに対し、質問者さんは約24.5万円と平均を11.1万円ほど下回っています。
一方、質問者さんのボーナスは120万円で、平均の115万円を上回っています。
年収換算すると平均を下回るものの、残業はほとんどなく働きやすい職場であることから質問者さんは満足されているとのことです。
50代からのNISA活用法
NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があり、それぞれを併用できます。
可能であればどちらも活用すると、貯蓄が増えるスピードが上がりますよ。
成長投資枠では、投資信託や個別株の一括投資ができます。
個別株投資は銘柄によって株価が大きく変動することに加え、売買のタイミングを自分で判断する必要があります。
一方、投資信託は1つの銘柄で分散投資ができ、運用はプロにおまかせ。
できるだけ手間をかけずに資産運用がしたい方には、投資信託がおすすめですよ。
つみたて投資枠を利用しながら、その他の余裕資金やボーナスなどの臨時収入で成長投資枠を利用するとよいでしょう。
iDeCoの併用もおすすめ
NISA以外に、iDeCoを活用する方法もあります。
掛け金が全額所得控除になるため、節税効果があるうえ、運用で出た利益も非課税です。
しかし、自分で掛ける「年金」制度のため、原則60歳以降の引き出しになります。(※加入年齢が52歳超〜54歳の場合は62歳以降に出金可能)
出金制限があるとはいえ、節税しながら老後資金を貯めるにはぴったりな制度です。
NISAとiDeCoの併用もぜひ検討してみてください。
無理なくできる節約方法
支出を見直すことでも、貯蓄率はアップします。
特に、固定費の削減は効果的ですよ。
「保険料は払いすぎていないか」「格安SIMへの乗り換えできないか」「使わないサブスクを継続していないか」を確認してみましょう。
毎月1万円の固定費を削減できれば、手取りが1万円増えたのと同じ効果が得られますよ。
まとめ
・余裕があればNISAの成長投資枠も活用してみてください。
・iDeCoを併用することで節税メリットを得られます。
・支出の見直しは固定費から。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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