華やかな一日花・ハイビスカス
ハイビスカスはアオイ科フヨウ属に分類される常緑の低木の総称で、熱帯および亜熱帯地方が原産とされています。
日本でも温暖な場所では地植えで育ち、鮮やか&華やかな花を咲かせるのが特徴です!
5月から10月に開花し、適温が続けば一年中咲くことができます。
ただし、30度以上の熱には弱く、一つ一つの花は一日しかもちません。
ハイビスカスは観賞用としてだけでなく、油の原料になったり、染料として利用されたり、さまざまな用途に使われています♪
ハイビスカスの名前の由来
ハイビスカスという名前はハイビスカスの英語名が「Chinese hibiscus」または「China rose」であることに由来しています。
「Chinese hibiscus」の「hibiscus」部分からハイビスカスとよばれるようになり、日本では「ヒビスカス」と表記されることもありますよ。
「hibiscus」の由来は諸説ありますが、エジプトの美の神である「hibis」とギリシャ語で「似る」という意味の「isko」が合わさり、「hibiscus」と呼ばれるようになったという説が有名です。
また、昔の日本では、ハイビスカスは「ブッソウゲ(仏桑花・扶桑花)」とよばれていました。
「ブッソウゲ」は、古代中国の伝説に出てくる神木がつけた花「扶桑花(フソウカ)」ともいう「扶桑」が由来といわれています。
ハイビスカスの花言葉
ハイビスカスの基本の花言葉は、「新しい恋」「繊細な美」「あなたを信じます」「信頼」「勇気ある行動」です。
「新しい恋」「繊細な美」という花言葉は、ハイビスカスの花が一日で枯れてしまった後も次々と新しい花を咲かせることに由来するといわれています。
また、ハイビスカスがヒンドゥー教の神様であるガネーシャに捧げる花として大切に扱われていることから、「あなたを信じます」や「信頼」という花言葉が生まれたそう。
「勇気ある行動」という花言葉は、暑さや雨など厳しい天候にも負けないことに由来しています。
ハワイでは、ハイビスカスは「神に捧げる花」とされ、「幸せな未来」「希望」を象徴するモチーフとして親しまれているそうですよ♪
色によって異なるハイビスカスの花言葉
ハイビスカスは赤・黄色・白などさまざまな色があり、色によっても異なる花言葉を持っています。
ここでは、色によって異なるハイビスカスの花言葉をご紹介します。
赤いハイビスカスの花言葉
鮮やかでインパクトのある赤いハイビスカスの花言葉は、「勇敢」「常に新しい美」です。
これは、ハイビスカスが暑さや激しい雨にも負けず、次々と新しい花をつける一日花であることに由来するといわれています。
黄色いハイビスカスの花言葉
黄色いハイビスカスの花言葉は「輝き」。
これは黄色という色自体が持つ元気で明るいイメージや、南国の青い空や青い海に黄色いハイビスカスがよく映える様子に由来するといわれています。
白いハイビスカスの花言葉
白いハイビスカスの花言葉は「繊細な美」「艶美」です。
「繊細な美」という花言葉はハイビスカスの花が一日で枯れてしまう儚さに由来しています。
また、白色には純粋で清らかなイメージがあるため、「艶美」という花言葉がつけられたそう♪
白いハイビスカスはブライダルシーンの贈り物にも人気です。
オレンジ色のハイビスカスの花言葉
オレンジ色のハイビスカスの花言葉は「繊細な美」です。
これは夕日を思わせるような暖かい色のイメージと、花が一日しかもたない儚さに由来するといわれています。
ピンク色のハイビスカスの花言葉
ピンク色のハイビスカスの花言葉は「華やか」。
ピンク色といっても桜のような淡いピンクから目が覚めるようなビビットなピンクまで濃淡さまざまなピンクがあるため、このような花言葉がつけられたようです。
ピンク色のハイビスカスは元気なイメージが多いハイビスカスの中では比較的柔らかいイメージがあり、女性にも人気が高いですよ♡
青や紫色のハイビスカスの花言葉
品種改良によって生まれた紫色や青色のハイビスカスは、かなり珍しく流通も多くありません。
少し前までは花言葉もありませんでしたが、現在では「清楚」という花言葉がつけられています。
これは色自体の爽やかなイメージに由来しているようです。
ハイビスカスには怖い花言葉はない
花によっては怖い意味の花言葉がつけられている場合もあるため、「ハイビスカスにも怖い花言葉があるのではないか?」と不安に思う人もいますよね。
でも、ハイビスカスには怖い意味の花言葉はありません。
怖い花言葉があるという噂は、おそらくハイビスカスが沖縄で「後生花(グソーバナ)」とよばれていることに関係しているようです。
沖縄の南部地方では、亡くなった人たちの幸せを願ってハイビスカスを墓地に植える風習があります。
でも、これは亡くなった人たちへの感謝や愛を表すものであり、怖いイメージを持つ必要はありません。
プレゼントに選ぶ際も慎重になりすぎなくて大丈夫ですよ。
ハイビスカスはいつの誕生花?
ハイビスカスは7月11日・8月10日・8月31日の誕生花です。
夏や南国を象徴する花であり、5月から10月にかけて開花するため、7・8月生まれの人へのプレゼントにもおすすめ♪
ちなみに、ハイビスカスは一日花なので、切り花ではなく鉢植えで流通しています。
ハイビスカスの人気の品種
ハイビスカスは品種改良により非常に多くの品種があり、「オールドタイプ」「ハワイアンタイプ」「コーラルタイプ」の3つの系統に分けられます。
- オールドタイプ:在来系ともよばれる。交配の歴史が古く、多くの改良品種の元となる品種。花は小ぶりのものが多い。基本的に模様はなく、単色に色づく。暑さや寒さに比較的強く、初心者でも育てやすいのが特徴。
- ハワイアンタイプ:ハイビスカスの中で最も種類が多く、よく見かける系統。花びらが丸く大輪のため、大輪系ともよばれる。丸く可愛らしい形の花が特徴で、観賞用としても人気が高い。暑さや寒さにはあまり強くなく、春や秋に開花する。
- コーラルタイプ:フウリンブッソウゲを品種改良して開発された系統。コーラルという名前は花の形や色が珊瑚に似ていることに由来している。たくさんの小輪の花がフリルのように咲くのが特徴。暑さには強いが寒さには弱いため、冬場の管理には注意が必要。
サマーレッド
サマーレッドはオールドタイプの品種で、燃えるような鮮やかな赤色が特徴です。
まさにハイビスカスのイメージにぴったりの見た目ですよね。
暑さや寒さに強く、育てやすい点も◎
ペインテッドレディ
ペインテッドレディはシンプルに色づくものが多いオールドタイプのなかでは珍しく、模様がかった発色をします。
ペンキで塗ったようなはっきりとしたピンク色が目を引き、見ているだけでパワーをもらえますよ♪
レッドフラミンゴ
レッドフラミンゴはコーラルタイプに分類される品種で、「エル・カピトリオ」ともよばれます。
二段咲きが特徴で、鮮やかな赤やオレンジ色の花を咲かせますよ。
マドンナ
マドンナは白い花びらの中心が丸く濃いピンク色をしているため、「ヒノマル」という名前で流通していることもあります。
ハワイアンタイプに分類され、大輪の花を咲かせるのが特徴です。
ハイビスカス・ローゼル
ハイビスカス・ローゼルは、ハイビスカスティーの原料として有名です。
ハイビスカスティーには疲労回復に期待が持てるクエン酸やビタミンCが豊富に含まれています♪
花は淡い黄色や薄ピンク色で、花を咲かせた後に直径約1.5cmの実をつけますよ。
ハイビスカスティーはネットで気軽に購入できるのでぜひ試してみてください。
ハイビスカス・ロングライフ
ハイビスカス・ロングライフは、品種改良により花が咲いた状態を2〜3日保てるのが特徴です。
開花時期は6〜10月で、日当たりのよい場所で管理するとよく育ちます。
ブッソウゲ
ブッソウゲはハイビスカスの別名であるほかに、個別の品種名でもあります。
色鮮やかな花を咲かせ、沖縄では一年中見ることができますよ。
フウリンブッソウゲ
フウリンブッソウゲはブッソウゲの近縁種です。
垂れ下がった花と細長い雄しべが風鈴のように見えることから名付けられたそう。
色や形が珊瑚に似ていることから「コーラル・ハイビスカス」ともよばれています。
ハイビスカスの贈り方
ハイビスカスは一日花なので切り花の流通はなく、贈る際は鉢植えがおすすめです。
また、ルビーレッドの見た目が可愛く美容や健康にもおすすめのハイビスカスティーや、ハイビスカスをモチーフにしたアイテムをプレゼントするのも◎
ハイビスカスの鉢植えは、シーズン中であれば、園芸ショップや花屋はもちろん、ネットでも購入できるのでぜひ探してみてください。
ハイビスカスにはポジティブな意味の花言葉がたくさん!
ハイビスカスの花言葉について詳しくご紹介しました。
ハイビスカスにはポジティブな意味の花言葉が多くつけられていて、ほかの花と違い怖い意味もありません。
ぜひこの記事を参考にハイビスカスの花言葉を知り、プレゼントを贈る・贈られる際の参考にしてみてくださいね♪
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