鶏むね肉にはメリットがいっぱい!
鶏むね肉は低脂質で高たんぱくのため、体づくりを目的に選ぶ方も多いのではないでしょうか。
ビタミンB群も豊富で、体内のさまざまな代謝に関係しているナイアシンや、美肌やホルモンバランスを整える働きのあるビタミンB6も多く含まれています。
さらに最近の研究では、疲労回復効果のあるイミダペプチドが含まれていることもわかりました。
また、鶏もも肉に比べて脂肪や筋が少ない分、下処理が楽なところも助かりますよね。
鶏むね肉の下処理方法①筋繊維の方向で3つのブロックに分ける
鶏むね肉にはメリットがたくさんありますが、やはりもも肉と比べるとパサつきやすく、苦手に感じる人も多いですよね。
鶏むね肉のパサつきやすさの原因は「筋繊維の長さ」にあります。
もも肉よりも筋繊維が長いため、加熱したときに縮みやすく、水分が抜けてパサパサになってしまうのです。
それを防ぐためには筋繊維を断ち切って、縮みにくくすることが大事!
画像は鶏むね肉の筋繊維の方向を赤い線で示したもの。
これを見ると、鶏むね肉は筋繊維の方向で3つのブロックに分けられることが確認できます。
鶏肉を小さく切る前に、このブロックごとに切り分けましょう。
鶏むね肉の下処理方法②筋繊維を断ち切るようにカットする
鶏むね肉を3つのブロックに分けたら、筋繊維に対して垂直に包丁を入れ、必要な大きさにカットします。
画像では、筋繊維の方向を赤色の線、切る方向を黄色の線で表示。
この方向で切ればお肉が縮みにくく保水力がアップするため、焼いてもしっとりとした仕上がりになります。
POINT
鶏むね肉に多く含まれるビタミンB群は水溶性のため、水分と一緒に流出してしまいます。
筋繊維を断ち切るようにカットすることでパサつきにくくなるだけでなくビタミンのロスを防ぐことができ、一石二鳥ですね。
コツをつかんで鶏むね肉を美味しく食べましょう
鶏むね肉のパサつきを抑え、しっとりとさせるコツは「筋繊維を断ち切る」こと。そのほかにも「フォークで数十か所刺す」「砂糖を揉みこむ」「片栗粉や小麦粉をまぶして焼く」などもしっとりさせる効果があるので、併せて試してみるのがおすすめです。
栄養面が高く家計にも嬉しい鶏むね肉を、ぜひ美味しく活用してみてください。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。
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