神社でのお参りの仕方をチェック!
久しぶりに神社を訪れると、どんな作法でお参りしたらいいのか戸惑ってしまいますよね。
実は、参拝についての厳格な決まり事はなく、地域や神社によっても異なります。また、敬意の表し方は人ぞれぞれなので、心を込めてお参りすれば大丈夫とされています。
とは言っても、最低限のマナーを知っておきたいと思う方も多いはず。神社によっては看板に参拝方法が記されてる場合もありますが、こちらで一連の参拝手順をチェックしておきましょう。
①手水舎で心身を清める
神社で参拝する前に、まずは手水舎(てみずや、ちょうずや)で心身を清めましょう。
<手水(てみず、ちょうず)の手順>
- ハンカチを用意しておき、一礼してから手水を始める
- 右手でひしゃくの柄を持ち水をすくう
- 左手を洗ってから柄を持ち替え右手を洗う
- もう一度右手で柄を持ち左手に水を貯めて、その水で口をすすぐ
- 左手を洗い、ひしゃくを両手で立て柄の部分に水をかける
- ひしゃくを戻し、ハンカチで手と口を拭き、一礼する
ポイントは、ひしゃくに直接口を付けないこと、そしてなるべく心静かに行うことです。
使った水が水盤に入らないように、ゆっくりやってみてくださいね♪
②御神前に鈴があれば鳴らす
手水が終わったら参道を通って御神前に進みましょう。鈴がある場合は、はじめに鳴らします。
鈴自体には魔除の意味があるとされています。鈴を鳴らすことで、参拝者をはらい清め、神様を呼びこれから祈願しますという合図にもなります。
清々しい音色を聞きながら、お参りするための気持ちを整えましょう。
③賽銭箱にお賽銭を入れる
次の手順は、お賽銭です。
お賽銭は、もともと米の稔りに感謝をして米を供えたのが始まり。貨幣の普及に伴って、金銭を供えるようになったそうです。
お賽銭箱にお金を投げ入れることは、けがれをはらう意味合いがありますが、強く投げたりせず、感謝と真心を持って丁重に行うのがマナーです。
お賽銭の金額は自由
お賽銭の金額はいくらくらいがいいのかも気になるところ。実際には特に決まりはなく、神様へお供えするという「気持ち」でいいとされています。
5円で「ご縁があるように」、25円で「二重にご縁があるように」などの意味があると思いがちですが、それは単なる語呂合わせにすぎません。
感謝の気持ちを込めてお供えすればいくらでもいいのです。
④二拝二拍手一拝の作法で拝礼する
神社の一般的な参拝作法は、「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」です。「拝」とは深いお辞儀のこと。
二礼二拍手一礼とも呼ばれています。
神社によっては特殊な礼拝方法を行っているところもあるので、境内に看板などがあれば確認しておきましょう。
<二拝二拍手一拝の手順>
- 神前に進み姿勢をただす
- 腰を90度に折り2回拝(礼)をする
- 胸の高さで両手を合わせ、肩幅程度に開き拍手を2回打つ
- 両手を合わせ心から祈る
- 両手を下ろし最後に1回拝(礼)をする
祈願する際は、ついつい願い事を唱えてしまいがちですが、実際には感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。
そのときは、自分の氏名と住所も一緒に伝えるといいといわれています。
寺では一礼合掌一礼が基本
初詣に神社ではなくお寺に訪れるという方も多いでしょう。お寺での参拝作法は「一礼合掌一礼(いちれいがっしょういちれい)」が基本です。
手順は、両手を合わせてから斜め45度の角度で礼をし、心を込めて念仏を唱え、その後再度礼をしてから手を下ろします。
神社とは違って拍手はしないので注意しましょう。
神社を参拝する前に身につけておきたいマナー
神社では参拝の前後にも気になることがたくさんありますよね。ここからは神社で参拝する前に知っておきたいマナーをご紹介します。
基本的には神様を尊重する気持ちを忘れずにお参りすれば大丈夫ですが、以下の3つを覚えておくといいでしょう。
鳥居をくぐる前には一揖を
神社の鳥居をくぐる際は、くぐる前に一揖(いちゆう)をしましょう。一揖とは、会釈のように軽く一礼すること。
鳥居には神社の内と外を分ける意味があり、内側は神様がいる神聖な領域とされています。出てきた際も、向き直って一揖をするのが正式なくぐり方です。
参道は中央を避けて歩いて
鳥居をくぐってから御神前に向かうまでの参道は、中央を避けて歩くのがマナーです。左右どちらかに寄って歩くのが正解。
参道の中央は「正中(せいちゅう)」といわれ、神様が通る道とされているからです。
参道を横切る際には一礼をするのが礼儀です。
お守りや御朱印は参拝のあとに
お守りを購入したり御朱印を依頼したりするのは、参拝が終わってからにしましょう。
お守りは、年末に神社でお焚き上げしてもらって1年ごとに取り換えるか、願い事が叶うまで身につけておき、叶ったらお礼を込めてお焚き上げします。「八百万の神」といわれるようにさまざまな神様が存在しているので、たくさんお守りを持つことは問題ありません。
御朱印は、御朱印手帳を用意しておき、授与所または社務所に依頼しましょう。時間帯によっては依頼できない場合もありますよ。
こんなときはどうする?参拝時のよくある疑問
ここからは、神社の参拝についてよくある疑問や知っておくと役立つ豆知識をご紹介します。
参拝前に確認しておくことで、同行する友人や彼にも一目置かれるかもしれませんよ♪
神社の参拝は何時ごろがベスト?
神社へのお参りに行くベストな時間は、特に決まり事はありません。神社の開いている時間ならいつでもOKです。24時間開いている神社の場合は夜に参拝しても構いません。
でも、夜は神様もお休みになっているという考えから、一般的には日の出から日の入りまでがいいとされています。特に早朝や午前中の参拝がおすすめです。
どんな服装で参拝すればいい?
神社の参拝をするときの服装は特に決まりはありませんが、神聖な場所なので、目上の人に会うつもりで身なりを整えるのがおすすめです。露出の多い服やジーンズ、サンダルなどは避けるのが◎
特別な祈願を依頼するような場合は、よりフォーマルな格好が適しているでしょう。
おみくじはどうしたらいい?
神社でおみくじを引くのを楽しみにしている方も多いでしょう。
おみくじは、木に結ぶことで「願い事がしっかり結ばれますように」の意味合いがあるといわれていますが、勝手に木に結ぶのはよくありません。専用の木や結び台が用意されている場合は、そこに結びましょう。
また、おみくじを持ち帰ってときどき読み返すのもおすすめです。
社殿での祈願はどうする?
厄払いや七五三、安産祈願などの特別な祈願をする場合は、神社で申し込みをすれば社殿で参拝できます。
社務所または授与所に初穂料(はつほりょう)を渡して、申し込み用紙に必要事項を記入します。
初穂料とは神様へお供えするお金のこと。金額については神社によって決められていることが多いので事前に確認しておきましょう。
申し込みを済ませると社殿に案内され、神職による祈願が始まります。
参拝のときは帽子やマスクを外すべき?
本来は、帽子やマスク、手袋などは外してから参拝するのがマナーです。
でも、コロナ以降の新しい生活様式として、マスクを外すかどうかは個人の判断に委ねられ、そのままでも問題ないとされています。
手袋や帽子などは、御神前で外すようにしましょう。
参拝手順や作法を身につけてスマートにお参りしましょう♪
普段なかなか訪れることのない神社へ参拝する際は、どんな作法をしたらいいか迷ってしまうもの。事前に最低限のマナーや手順をチェックしておけば、当日慌てることはありません。
とは言っても、作法にばかり気を取られず神様への敬意と感謝の気持ちを持って参拝することが一番大切です。今回ご紹介した内容を覚えておき、心を込めてお参りしてくださいね。
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