ゲームは教育に悪いって本当?
ゲームに対して悪いイメージを持っている人は少なくありません。特に子供を持つ親は、教育に悪いと考えている人が多いでしょう。
これは、ゲームに依存性があったり、子供にとって不適切なコンテンツがあったりするからだと考えられます。
でも、ゲームをすることはデメリットばかりなのでしょうか。
ゲームの良さを知り、やり方次第で教育的な効果も見込めることを理解することが大切かもしれません。
ゲームをすることのメリット・良い影響
ゲームをすることには、どのようなメリットや良い影響、効果があるのでしょうか。
ゲームのメリット①さまざまな能力が育つ
ゲームをすることで、思考力や想像力、問題解決能力、空間認識能力など、さまざまな能力が育つ効果が期待できます。
あらゆることを同時進行しなければならないようなゲームもあるので、マルチタスク能力も身に付きそうです。
また、ある程度の時間をかけてゲームをすることから、集中力もアップするでしょう。
ゲームのメリット②世界が広がる
ゲームを通して世界が広がることも、メリットの一つです。
得意分野や興味があることがわかったり、新しい知識を学んだりといったこともあるでしょう。
例えば、ゲームの題材となっている歴史の背景に興味を持って実際に調べる、プログラミングに関心を持つなど、好きなゲームをきっかけに新しいことに目を向けるようになるかもしれません。
また、オンラインでのコミュニケーションがきっかけになって、交友関係が広がることもあります。
ゲームのメリット③趣味ができる
ゲームをすることも、立派な趣味の一つ。ゲームは悪いイメージを持つ人も多くいますが、種類が違うだけで運動や楽器などの趣味と同じといえます。
これまで夢中になれることが無かった人にとっては、「ゲームが趣味」と言えるようになることはメリットではないでしょうか。
ゲームのメリット④ストレス解消になる
ゲームが好きなのであれば、ゲームをすることがストレス解消になるでしょう。
パズルを解く・バトルに勝つなどでスッキリしたり、クリアして達成感を得たりなど、さまざまなストレス解消効果が期待できます。
ゲームのメリット⑤コミュニケーションになる
オンラインゲームなどを通して友達と楽しみながらゲームをすることは、良いコミュニケーション方法といえます。オンラインではなくても、同じゲームをしていることが話題になるでしょう。
また、オンラインゲームは世界中の知らない人と遊ぶこともできます。
家族でゲームをするのも良いコミュニケーションになりますね。
ゲームをすることのデメリット・悪い影響
ゲームにはたくさんのメリットがある一方で、デメリットや悪影響になることもあります。
デメリット①体への悪影響が出る恐れがある
ゲームを習慣的にすることで、体への悪影響が出る恐れがあります。
まず、ゲームは近いところを長時間見ることから、眼精疲労を引き起こします。
また画面に顔を近づけて長時間ゲームをすることは、視力の低下にも繋がるといわれています。ゲーム自体が視力低下を招くという根拠はありませんが、画面に近づきすぎることには注意が必要です。
また、姿勢が悪くなったり、運動不足になったりという懸念もあります。
デメリット②時間を取られる
ゲームの内容にもよりますが、長時間になってしまうものが多いです。RPGなど、区切りが付けにくいようなゲームもあります。
多くの時間を取られてしまい、やるべきことができなくなる場合もあります。
デメリット③依存性がある
ゲームには、依存性があることで知られています。これは大きなデメリットといえるでしょう。
WHO(世界保健機関)も「ゲーム障害」を国際疾病として認定しています。
ゲームの時間や頻度をコントロールできなかったり、人間関係や健康面に問題が起きてもゲームを最優先にしてしまったりといったことが見られる場合、依存症の恐れがあります。
デメリット④思わぬトラブルが起こる可能性がある
オンラインゲームを通じて知らない他人と繋がることは、デメリットともいえます。
どんな人物かわからない相手と関わり、思わぬトラブルに発展してしまう可能性は、ないとは言い切れません。
また、課金をすることでレベルアップするようなゲームでは、お金を使いすぎてしまう場合もあるでしょう。
子供の場合は、親の知らないところでトラブルが起こる可能性もあることを頭に入れておく必要があります。
デメリット⑤不適切なコンテンツに触れることも
暴力描写や性的な内容が含まれるゲームもあります。年齢制限があるゲームに意図せず触れてしまうこともあるでしょう。
また、スマホゲームなど無料のものは、不適切な内容の広告が流れることが多いです。
ゲームとの上手な付き合い方
ゲームのメリットとデメリットを挙げましたが、デメリットに注意することで、上手にゲームと付き合うことができるのではないでしょうか。
適切なコンテンツを選ぶ
ゲームには年齢制限があるものもあります。しっかりとチェックして適切なコンテンツを選びましょう。
広告が出るようなゲームは、あらかじめ不適切な広告が出ないように設定すると安心です。
子供と一緒にプレイする
子供がゲームをしすぎることが心配なのであれば、保護者も一緒にプレイするのがおすすめ。親子で楽しめば、良いコミュニケーションにもなります。
また、子供が一人でやるようなゲームの場合は、保護者の目が届く場所でさせるようにすると良いでしょう。
ルールをきちんと決める・守る
大人でも子供でも、きちんとゲームの使用ルールを決め、守ることが大切です。
そうすることで、体への悪影響やゲーム依存などを防ぐことができます。
ゲームをする時間や課金について、オンラインゲームでの他人との関わり方などをしっかりと決めて、日常生活に悪影響が出ないようにしましょう。
ゲーム禁止は慎重に
保護者の中には、ペナルティ的にゲーム禁止にしたり、そもそも子供にゲームを全くさせていなかったりする方もいるでしょう。
でも、勉強や手伝いをしなかったなどのペナルティでゲーム禁止にしてしまうことで、反対に勉強などが悪になり嫌いになってしまうかも。
また、過度に禁止してしまうと余計にやりたくなるものです。
ゲーム禁止は慎重に判断することをおすすめします。
子供にさせるならこんなゲームがおすすめ
一口にゲームと言っても、たくさんの種類があります。
子供に選んであげる場合におすすめのゲームをチェックしましょう。
知育系ゲーム
まず、知育系のゲームはやはりおすすめです。直接的な学習ゲームではなくても、知育に役立つようなゲームはたくさんあります。
想像力や創造力を育てることが期待できるようなものが良いでしょう。
例えば、パズルゲームを始め、「スーパーマリオメーカー」や「マインクラフト」などは、自由に作って遊べるのが◎
自分がイメージしたものを形にする目標ができ、達成感もあります。
運動系ゲーム
運動不足解消のために、「リングフィット アドベンチャー」などの身体を動かすゲームをするのも良いでしょう。
運動系のゲームは家でできるようになっているため、場所も取らず体を動かせるものが多いです。
音楽に乗ってダンスをするゲームもおすすめ。
長く遊べるゲーム
「ポケットモンスター」などのゴールに向かって進んでいくRPGや、キャラクターを育てるシミュレーションゲームもおすすめです。
飽きずに長く遊ぶことができるだけでなく、目標達成まで頑張る忍耐力もアップするでしょう。
コミュニケーションが取れるゲーム
ゲームによっては、一度に複数人とできるものも多いです。
そういったゲームを友達や家族とすることで、みんなで楽しく遊び、会話も弾みます。
「マリオカート」や「スプラトゥーン」などで競い合うのも楽しいですし、「あつまれどうぶつの森」などで協力しあうのも良いでしょう。
ゲームを子供にただ与えるのではなく、内容や期待できる効果を理解してから買ってあげることをおすすめします。
ゲームと上手に付き合えばメリットはたくさん
ゲームをすることは、メリットだらけとは言えないものの、たくさんの良いことがあります。上手に付き合うことで、さまざまな効果が得られるでしょう。デメリットを理解しながら、楽しくゲームをプレイできると良いですね。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。