赤ちゃんと一緒に乗るはじめての新幹線の注意点
赤ちゃん連れでの新幹線。
里帰りや旅行に欠かせませんが、きっといろんな心配ごとが浮かんでくることでしょう。
はじめてはもちろん、何回目であっても赤ちゃんと一緒に乗る新幹線は、緊張するママ・パパは多いもの。まだ大人が2人いればいいですが、ママ(もしくはパパ)一人で連れてとなるとなおさら不安も大きくなりますよね。
ここでは、新幹線に乗る予定がたったらまず確認しておきたい、座席と料金について取り上げます。
赤ちゃん連れならではのベビーカーを持ち込む場合や、授乳・オムツ替えスペースについても解説します。
おすすめの座席は?子連れに人気は何号車?
新幹線の乗車券・特急券を購入する際は、車両と座席の位置にこだわるのがおすすめです。
いくつかのポイントを確認しながら、座席を決めてみてくださいね。
①指定席か自由席か
赤ちゃん連れや小さい子どもと一緒に新幹線に乗るときは、指定席がおすすめ。
自由席は値段が安いので心が揺れますが、必ず座れる保証がありません。長時間移動の場合は、確実に座席を確保しておくべきでしょう。赤ちゃん連れでも利用しやすい号車・座席をおさえられるのも指定席がおすすめの大きな理由の一つ。
でも、場合によっては、自由席を考えてみるのもありですよ。
座れることが最も重要なので、利用する時期が閑散期(連休・休みに重ならない)で、始発駅かつ乗車前に並ぶ余裕があるかなどの条件で検討してみてください。
②子連れに人気なのは何号車?
乗る新幹線の種類によりますが、多目的室とオムツ替え可能なトイレが近い車両であることがポイントです。
まず多目的室とは、体が不自由な人や具合の悪い人が使うものですが、空いていれば授乳室として貸し出ししてもらうことができます。多目的室の近くには、ベビーカーのまま入れる多目的トイレもあることも多いです。
新幹線で多目的室があるのは、だいたい7号車と11号車。
近隣の車両は子連れに大人気で、JRが期間限定で行うサービス“お子様連れ車両”(専用)も、多目的室近くの車両に設けられています。
オムツ替えだけの赤ちゃんなら、多目的室の近辺にこだわる必要はありませんよ。
赤ちゃんマークがついているトイレなら、オムツ替えベッドがついていることを覚えておきましょう。
たとえばN700系(のぞみ・ひかり・こだまなど)なら、奇数号車の東京寄りに設けられています。
③座席の取り方
新幹線走行中も赤ちゃん連れだと、子供がぐずったり泣いたり、授乳・オムツ替えだったり、席を何回も立つことが予想できます。
そのため、おすすめなのは通路側、かつすぐデッキ・トイレに出られるような車両前側・後ろ側の座席です。
赤ちゃんの状態や月齢によっても違ってきますが、親子で過ごしやすい座席を予約してくださいね。
ベビーカーを持ち込む場合
赤ちゃんとの移動では、ベビーカーは必需品というママ・パパも多いことでしょう。
ここでは、ベビーカーを新幹線に持ち込む際のおすすめの車両と座席について、もう少し掘り下げてみますよ♪
まずベビーカーは折りたたんで、赤ちゃんは膝の上にのせることが推奨されています。
(車内では、抱っこ紐も活用できると便利♪)
最近のベビーカーは小さくたためるものがあるとはいえ、座席周りに置くと邪魔に……。
ベビーカーを持ち込むときは、座席の後ろのあいたスペースがある最後部の座席がおすすめです!
コンパクトにたためるタイプのベビーカーなら、足元が他のところより多少広い、一番前の席を候補にしてみるのもいいでしょう。
ベビーカーをたたまないで乗り込む場合(折り畳めないタイプなど)、フリースペース・車椅子スペースを申し込むのも奥の手です。
こちらは車椅子のための座席なので、基本的に予約は不可能ですが、空きがある場合に当日窓口などで案内してくれることがありますよ。
料金はいつからかかる?
新幹線乗車にあたり、料金が発生するのは、小学生以上から。
赤ちゃんや小学生未満の幼児は、無料で乗車できます。
区分 | 年齢 | 料金 |
おとな | 12歳以上(小学生は“こども”) | 通常料金 |
こども | 6歳〜12歳未満(小学校入学前は“幼児”) | こども料金(通常料金の半額) |
幼児 | 1歳〜6歳未満 | 無料 |
乳児 | 1歳未満 | 無料 |
なお利用方法や申し込み人数などにより、幼児・乳児でも“こども”料金が発生することがあります。
- 幼児・赤ちゃんでも一人で指定席・グリーン車・寝台などを利用するとき
- 幼児単独での乗車の場合
- 大人1人に幼児2人を超えるとき、3人目以降の子はこども料金になる
授乳・おむつ替えスペースをあらかじめリサーチ
新幹線内の授乳・オムツ替えスペースは、すでに上記で触れている通り。
授乳が必要なときは、車掌さんや乗務員に多目的室を貸してもらえるよう、頼んでみましょう。
授乳の可能性がある場合、多目的室から遠い車両だと行くのが大変なので、前後の車両の座席を申し込むのがおすすめです。
(多目的室は新幹線によって場所が異なるので、事前の問合せ・確認を。)
オムツ替えスペースは、多目的トイレのほか、赤ちゃんマークがついているトイレも利用できます。
以上のように、車内でも授乳・オムツ替えは可能ですが、新幹線という限られた空間では何かと大変。
乗車時間にもよりますが、乗る前に済ませておくと乗車中が楽になります。大きい駅なら、駅構内に専用スペースが設けられていることも多いので、あらかじめ確認しておくと便利です。
また、新幹線内では授乳ケープを利用するママも少なくありません。パパと一緒なら、窓側の席など人目につきにくいところに移動をするのもいいでしょう。
母乳をあげている人で、少しでも可能性があるなら、授乳ケープは必ず持っていくことをおすすめします。
新幹線に乗ってから困らないように!赤ちゃん連れの持ち物リスト
次は、新幹線にのるときに必要な赤ちゃん連れの持ち物リストを見てみましょう。
基本の持ち物なので、赤ちゃんの月齢などに合わせてアレンジしてみてくださいね。
- おむつ・おしりふきセット
- タオル・ガーゼ
- ゴミ袋などになるビニール袋数枚
- 授乳ケープ
- 防寒用のブランケット(ママのカーディガンや上着などでも)
- ミルクなら調乳グッズ
- 着替え
- おもちゃ・絵本・おしゃぶりなど
- 保険証・母子手帳・常備薬・救急セットなど
- 抱っこ紐・スリング
- ベビーカー
- お菓子・離乳食・飲み物など
車内でミルクはどうする?離乳食やおやつは?
新幹線で赤ちゃんにミルクをあげるときは、調乳用のお湯は、あらかじめ保温水筒で持参するのがおすすめです。車内にはミルクを作るためのお湯がなく、サービスもありません。
もしくは、そのまま飲める液体ミルクを持っていくのも便利ですよ。
また車内販売では、赤ちゃん向けの食事や飲み物は基本的にないので、普段から食べている食事・お菓子・飲み物を持ち込みましょう。
【乗る前】赤ちゃんと新幹線で快適に過ごすためのコツ
新幹線に赤ちゃんと乗るとき、一番楽なのは寝てくれることです。
赤ちゃんの様子に合わせて、乗る直前に授乳をして寝かせたり、ベビーカーで行っても途中から抱っこ紐にして寝かしつけしたり、乗車のタイミング前後で寝かせる作戦を立てましょう♪
新幹線に乗る時間帯は、いつものお昼寝の時間に合わせる人も多いですよ。
もちろん、それだけではうまくいかないのが赤ちゃん。
ママ・パパがどんな状況でも対応してあげられるよう、過ごしやすい座席を選び、持ち物をきちんと用意しておきましょう。そして、どんと構えて、赤ちゃんとの旅を楽しむぐらいの気持ちも大切ですよ。
【乗車中】新幹線での赤ちゃんとの過ごし方
赤ちゃんと一緒に新幹線に乗ったら、目的地まで寝てくれるのがベスト。
うまく寝てくれたとしても、長距離移動だと途中でぐずったり泣いたりする可能性も高くなります。
デッキで、抱っこ紐に入った赤ちゃんをあやすママ・パパをみたことがある人も多いことでしょう。
どんな努力をしても、昨今は「新幹線で、隣の席の子供がうるさかった」「赤ちゃんがぐずって、眠れなかった」など、心無い言葉を聞くことも増えました。
赤ちゃんは泣くものとはいえ、まわりの人に迷惑がかからないかも心配になりますよね。
乗車したら周りの席の人に簡単に挨拶するのも◎
まず乗車したら、席の周りに人がいるときは、一言添えておくと、印象が異なることも。
「子どもが小さくてご迷惑おかけするかもしれませんが……」など、タイミングが合えば、事前に挨拶しておくのもおすすめです。
おもちゃ・絵本で時間を稼ぐ方法も
いつもと違う環境では、赤ちゃんが興奮してしまうことも考えられます。
デッキにいってあやすのも良いですが、それだけではママ・パパも疲れてしまうので無理はせずに。
赤ちゃんのご機嫌が良いときは、おもちゃや絵本で遊ぶのもおすすめですよ。
音がなるタイプは小さい子に大人気ですが、まわりに人がいる環境では、うるさいおもちゃ・絵本は避けるのが無難。
月齢6ヶ月以降の赤ちゃんなら、ハイハインやマルボーロ(たまごボーロ)などの少量のお菓子で気持ちを逸らすのもよいかもしれません。
赤ちゃんと一緒に乗る新幹線も快適に過ごしましょう♡
赤ちゃんとのお出かけは、いろいろイレギュラーなことも起こりやすいので、準備や用意も大変。新幹線などの乗り物を利用するときは神経質になりがちですが、注意点を踏まえて、ママ・パパも赤ちゃんも快適に過ごしてくださいね。可愛い赤ちゃんとのお出かけは、いい思い出になるものですよ♡
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