桜は何種類ある?代表的な品種の開花時期や特徴・見分け方をチェック

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桜は、古くから愛される日本でもっともポピュラーな花のひとつ。桜といえばソメイヨシノのイメージが強いですが、実はほかにもさまざまな種類があるのを知っていますか?
この記事では、代表的な桜の品種や種類ごとの特徴・開花時期などをご紹介します!桜について詳しくなって、お花見をもっと楽しんで♪

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koharu hino
koharu hino
2024.03.05

美しい日本の桜

日本の春の風景(富士山と桜)出典:www.shutterstock.com

桜はバラ科・サクラ亜科サクラ属で、北半球の温帯地域に分布する植物です。

日本以外の国でも見られますが、日本の桜は特に美しい花を咲かせる品種が多く、海外からも人気を集めています♪

また、桜という名前は日本神話の「コノハナサクヤビメ」からきているといわれていますよ。

桜の木の見分け方

白い背景にピンクの桜の枝出典:www.shutterstock.com

桜の木を見分けるには、花びらの形や咲き方などを確認してみるとわかりやすいでしょう。

桜の花は一般的に、花弁の先が二股に分かれているという特徴があります。
よく間違われやすい梅の花びらは丸く、桃の花は花弁の先がとがっているため、花びらがシャープなハート型をしていたら桜と考えると◎

また、梅や桃が枝から直接花を咲かせるのに対し、桜は枝から細い茎(柄という)を伸ばした先に花を咲かせます。
1輪ずつではなく、房になって咲くのもポイントです。

おもな桜の種類と特徴

世界でも広い範囲で分布する桜は、変種を合わせると日本だけでも約600種類以上存在するといわれています。
花びらの色や形・花びらの枚数・開花時期など品種によってさまざまな特徴があるため、知っていればお花見をもっと楽しめるかも♡

ここでは、代表的な桜の種類と特徴をご紹介します。

桜の種類①ソメイヨシノ

満開のソメイヨシノ出典:www.shutterstock.com

日本で桜といえば、最初に思いつくのがソメイヨシノ(染井吉野)ですよね。
ソメイヨシノは日本の桜の約80%を占めるともいわれており、日本各地で見られます。

ソメイヨシノの名前の由来は、江戸時代末期に現在の東京都豊島区付近にあたる染井村で育てられた桜が「吉野桜」として売り出され広まったこととされているそう。

開花時期は関東で3月下旬から4月上旬です。
また、花の色は淡い紅色で、満開になると白色に近い色になります。

花が落ちる頃に緑色の葉が育ち始めるのも特徴です。
一重咲きで楽しめる期間が非常に短いため、お花見したい人はチャンスを逃さないように注意してくださいね!

桜の種類②ヤマザクラ

ヤマザクラ(山桜)は桜の中でも高木に分類され、20〜30mと比較的大きく生長します。
見頃は4月上旬〜中旬頃です。

基本的に花弁は5枚・淡紅色の中輪の花を咲かせますが、野生種であることから花の色や数に変異が多いのも特徴。
白色の花や先端だけ色が濃い花を咲かせることもあるようです。
また、成長した葉の裏面は白色を帯びるという特徴もあります。

ヤマザクラは古くから日本の広い範囲で見られたため、詩や歌に詠まれることも多かったそう。
奈良の吉野山は特に有名なヤマザクラの観賞スポットなので、気になる人はぜひ訪れてみてくださいね♪

桜の種類③オオヤマザクラ

オオヤマザクラ(大山桜)は花の直径が3〜5cmほどと大きいのが特徴です。
オオヤマザクラという名前もヤマザクラより花や葉が大きいことからきているそうですよ。

花びらに柄はあまりなく、ソメイヨシノなどと比べて濃いピンク色の花を咲かせます。

4月中旬に開花して4月下旬〜5月上旬に見頃を迎え、夏になると小さな黒紫色の実をつけるでしょう。
寒さに強く北海道の山地によく見られるため、別名「エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)」とも呼ばれています。

桜の種類④カンヒザクラ

沖縄のカンヒザクラ出典:www.shutterstock.com

カンヒザクラ(寒緋桜)は、ヒカンザクラ(緋寒桜)・タイワンヒザクラ(台湾緋桜)・タイワンザクラ(台湾桜)・ヒザクラ(緋桜)などさまざまな呼び名を持っています。

旧暦の正月頃(1月下旬〜2月中旬あたり)に咲き始めることから、ガンジツザクラ(元日桜)とも呼ばれていますよ♪

寒さに弱いですが耐暑性があるため、日本国内だと沖縄でよく見られます。
また、花は紫にも近い濃紅色で、鮮やかな見た目をしているのが特徴です。

沖縄では例年1月中旬から下旬にかけて開花し、東京では3月中旬から開花します。

桜の種類⑤エドヒガンザクラ

エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)は本州から九州へと広範囲にわたって自生しており、3月中旬〜下旬に開花時期を迎えます。

春のお彼岸を迎える頃に花をつけることからこの名前がつけられたといわれており、「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と呼ばれる場合もありますよ。

花は小さい一重咲きで、薄紅色や白色が多いでしょう。
桜の中では長生きし、花がたくさん咲く品種であるため、多くの品種の母種として使われています。
ソメイヨシノの片親としても有名です!

桜の種類⑥カワヅザクラ

カワヅザクラ(河津桜)は、原木が野生で発見されたのち静岡県河津町に移植されたことからこの名前が付けられたといわれています。
河津町では毎年2月から3月にかけて「河津桜まつり」が開催され、多くの観光客が訪れるそう♪
2024年の「第34回河津桜まつり」は、2月1日(木)〜2月29日(木)でした。

早咲きの桜として有名で、例年1月下旬になると花が咲き始め、3月上旬まで長い期間楽しめます。

また、カワヅザクラの花はソメイヨシノと比べると大きく、濃いピンク色になるのが特徴です。

桜の種類⑦ヤエザクラ

満開のヤエザクラ出典:www.shutterstock.com

ヤエザクラ(八重桜)とは、花びらが20枚以上の桜や、花びらが増えて重なって咲くように見える八重咲きの桜の総称です。

ひとくちにヤエザクラといっても全国でさまざまな品種が栽培されており、八重咲き以外の特徴や開花時期は品種によって異なります。

一般的な桜よりは開花が遅めといわれていて、4月頃に開花するものが多いでしょう。

桜の種類⑧マメザクラ

マメザクラ(豆桜)は日本の固有種のひとつで、別名「フジザクラ(富士桜)」とも呼びます。
本州中部の火山域を中心に分布しており、富士山・箱根・八ヶ岳などの山地に多く見られます
よ。

下に向いて花を咲かせ、白や薄ピンク色のかわいらしい花をつけるのが特徴です♡

また、豆桜と呼ばれるようになったのは、花の大きさが1〜2cmと桜の品種の中でも小さいためといわれています。
開花時期は3月中旬〜下旬です。

桜の種類⑨オオシマザクラ

オオシマザクラ(大島桜)は多くの品種のもとになった桜として知られ、ソメイヨシノの片親にあたる品種でもあります。

開花時期は、東京では4月上旬・伊豆大島では3月上旬〜中旬が目安です。
名前の「オオシマ」は伊豆大島に由来していて、野生種は伊豆諸島を中心に分布しています。

花の枚数や色などは個体差が大きいですが、一般的には花弁が5枚で白色のものが多いようです。
ヤマザクラやソメイヨシノと比較すると、葉や花が大きいという特徴もあります。

また、花と葉から淡い香りがするため、桜餅を包む塩漬けの葉にも使われていますよ♪

桜の種類⑩シダレザクラ

福島県・喜多方のシダレザクラが満開の道出典:www.shutterstock.com

シダレザクラ(枝垂桜)は枝が垂れる桜の総称で、個体によって花の色や大きさには変異が多くみられます。
シダレザクラの中でも花の色が濃紅色のものは「ベニシダレ(紅枝垂)」と呼ばれる場合もありますよ。

動物園・公園・神社などに植えられることの多い品種で、天然記念物に指定されている古木も多いでしょう。
例年関東では3月中旬頃に開花します。

桜の知識を深めてお花見をもっと楽しんで♡

代表的な桜の品種や種類ごとの特徴・開花時期などをご紹介しました。
桜は種類によって見頃が異なり、花びらの大きさ・形・色などにも個性が溢れています。
桜について詳しくなれば、いつも以上にお花見シーズンが楽しめるかもしれませんね♪

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koharu hino

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