スーツケースとキャリーケースの違い
「スーツケース」と「キャリーケース」。どちらも、旅行や出張などで使う大型バッグというイメージが強いですよね。
実際に同じ意味で使われることが多く、ネットやオンラインショップで検索しても、だいたい似たような結果が出てきます。
でも、スーツケースとキャリーケースは、由来や歴史が異なるものなのだとか。
スーツケースはもともと手持ちの木箱トランクが原型で、時代に合わせてスーツを入れられるようになり、「スーツケース」と呼ばれるように。その後もキャスターがついたり最新機能が加わったりして、現在に至りますが、昔のスタイルであるキャスターがついていないタイプをスーツケースと呼ぶ人もいるようです。
一方のキャリーケースは、「運ぶ(carry)」ためのケース・バッグのことで、主にキャスターがついているものを指します。
つまり、人によってはサイズ感・デザインなどのイメージがあるかもしれませんが、スーツケースとキャリーケースは、現在ではほとんど同じようなスタイルに進化を遂げているようです。
スーツケースの種類と基本！選び方のポイントをチェック
スーツケースは、ものによって結構値段が高くなるので失敗したくない買い物です。利用シーンに合わせてレンタルもおすすめですが、購入するにしても借りるにしても自分にぴったりのものを選ぶことが重要！
スーツケースは、見た目やサイズだけではなく、他にもチェックしておきたいポイントがいくつかありますよ。
種類や基本を知って、スーツケース選びに役立ててください♪
ハードとソフト
まずスーツケースには、“ハードタイプ”と“ソフトタイプ”の2種類があります。
ハードタイプとは、ABS樹脂・ポリカーボネート・アルミなどを素材としたもので、頑丈で耐久性が高いボディが特徴です。
なかに入れた荷物は外部からの影響を受けづらいので、飛行機の預け入れも安心。一般的にハードは重そうなイメージもありますが、最近では耐久性そのままに軽めの素材で作られているものもありますよ♪
ナイロンや布などでできたソフトタイプは、ハードに比べると軽量タイプが多いです。柔らかな素材で、荷物を詰め込みやすいのも魅力のひとつでしょう。
フロントポケットがついていることも多いので、移動途中でものを出し入れしたいときにも便利。収納性と機動性からは、外国ではソフトケースのほうが人気なところも多いそうですよ。
何泊するかでサイズを決める
スーツケースの大きさは、どのくらいの量を詰め込むかに合わせるのが基本。
選ぶときは、1泊＝10L程度を目安に考えてみましょう。普通〜多めに見積もってみると、以下のようなイメージになります。
| 1泊2日 | 20〜25L程度 |
| 2〜3泊 | 30〜45L程度 |
| 4泊〜6泊 | 50〜75L程度 |
| 1週間以上 | 80L〜 |
もちろん、季節・シーンによっても持ち物は変わります。たとえば冬ならかさばりやすい防寒着、梅雨は雨具グッズ、ビジネス出張には仕事関連の持ち物などが必要になるので、それも含めてくださいね。
家族旅行の場合はスーツケースの個数はどうする？
子供と一緒にいくときは、スーツケースの個数も迷いますよね。
幼児や小学生だと、家族分をまとめて詰め込むことのほうが多いかもしれません。
その場合、スーツケースの個数はママ・パパ中心に持ち運びできる数で調整しましょう。
手持ちのカバン・バッグなども活用しつつ、日数やシーンにあわせて個数を考えてみて。
1〜2泊程度なら大きめ1個でも十分ですが、長めの旅に行くときは大容量2個、あるいは大小2〜3個に分けるのもおすすめです。なおスーツケースは大きすぎると、動かしにくかったり、重かったり、壊れやすかったりするので、持ち運ぶ距離・時間が長いと少し大変になることも忘れずに。
車輪・キャスターの数
スーツケースのキャスターの数は、“2輪”か“4輪”のどちらかであることがほとんどです。
2輪キャスターのスーツケースは斜めに引いて運ぶスタイルになりますが、自立させやすく、電車・バス移動にも便利。
車輪が固定されるように設計されているので、走行音が静かで安定感があり、かつ壊れにくいというメリットも。そのため石畳・無舗装の道も、2輪キャスターのほうが適していると言われています。
一方で4輪キャスターのスーツケースは、押したり引いたり、いろんな持ち運び方ができます。自由に動く4輪は小回りが効き、特に道が舗装された都市でスムーズに動きます。
大容量のスーツケースであっても楽に動かせますが、やや安定感に欠けるのでストッパー付き・ブレーキ付きがおすすめです。
開閉部分
スーツケースの開閉部分は、頑丈で防犯性の高い“フレームタイプ”と、軽量で使い勝手がいい“ファスナータイプ”の2つ。
セキュリティ面やなかの荷物の保護をしっかりしたいときは、フレームタイプがおすすめです。でも重量が重めで、開け閉めするときは全体を開ける必要があります。
ファスナータイプだと、全部開ける必要はなく、少し開閉すれば中から必要なものを取り出せます。デメリットは、フレームタイプより防犯性が低く、また外部から衝撃があったときになかの荷物が影響を受けやすくなることです。
他の機能もチェック
スーツケースを選ぶときは、他にもいくつかチェックしておきたいポイントがあります。
- エキスパンダブル機能……容量拡張機能のこと。ファスナータイプに多く、マチが開くことにより、たくさん荷物が入るようになるので、帰りにお土産でものが多くなってしまったときにも便利です。
- ブレーキ付き・ストッパー付き……スーツケースの不安定さが気になるときは、ブレーキ付きやストッパー付きがおすすめです。
- セキュリティ機能……アメリカへの旅行・出張のときはスーツケースの鍵が“TASロック”かをチェック。アメリカでは預け荷物に鍵をかけてはいけないルールがあるので、空港の職員が持つ鍵で開閉できるTASロックだと安心です。
意外と、スーツケースの種類はいろいろ。素材はもちろん、容量・キャスター・開閉部分などもチェックして、自分にあったタイプを選んでくださいね。
旅行？帰省？出張？用途から選ぶスーツケース
旅行・帰省・出張などの用途に合わせて、スーツケースの選び方をご紹介します。
何泊するかや移動手段、どこに行くかにもよるので、参考にしてみてくださいね♪
まず国内旅行は、機動性を重視するならコンパクト・軽量タイプが便利です。
海外旅行で注意したのは、ヨーロッパの石畳や無舗装などで足場が悪いエリアに行くとき。ガタガタして動かしくくなるので、安定感のある2輪キャスターがおすすめです。手持ちできるハンドル付きや軽量コンパクトも◎
実家や義実家への帰省では、移動する距離や時間が長ければ、コンパクト・軽量で機動性が高いタイプがやはりおすすめ。また長期で帰省するなら、事前に宅配で送ってしまうのも手です。
出張など、ビジネスで使うスーツケースは、仕事用具を安全に入れておけるものがベスト。
特に、PCなどの精密機器を入れられるポケットがあるといいでしょう。フロントポケットがついているなら、移動中もさくっと取り出せて便利ですよ。
移動手段別の選び方は？飛行機・新幹線ではスーツケース・持ち込み制限も
スーツケースは大きめな荷物なので、交通機関によって制限が設けられていることがあります。
ここでは、移動手段別に注意点やポイントをみていきましょう♪
- 電車・バス……車内は揺れで動きやすいので、おすすめなのは自立しやすい2輪キャスター。混みやすい時間帯に乗るときはコンパクトなサイズ感のほうが便利です。ブレーキ付きやフロントポケットがあるのも◎
- 新幹線……大型スーツケースの場合、特大荷物となり専用座席を申込みする必要があります。(※一部の新幹線で、3辺合計が160cm超え250cm以内の荷物の場合)
- 飛行機……新幹線以上に、持ち込み・預け入れなどのルールが細かいのが飛行機。まず無料で預けられる荷物は、一般的に3辺の合計が158cm以内で20kg以内。機内に持ち込めるサイズは、3辺の合計が100〜115cm程度で重さは7〜10kg程度です。(※航空会社や申し込み内容、飛行機の種類によってルールは異るので、各自確認を。)
- 車……自由度は一番高いですが、車に載せられることが大前提です！
評判の良い♡スーツケースのおすすめ人気メーカー・ブランド
それでは、スーツケースのおすすめメーカー・ブランドをご紹介します。おしゃれで機能も満足できると評判の良いブランドを厳選！それぞれの人気シリーズ・モデルも取り上げています。
購入候補としてはもちろん、レンタルの取り扱いが多い有名ブランドもありますよ。
レジェンドウォーカー
「LEGEND WALKER(レジェンドウォーカー)」は、楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでも大人気の国産スーツケースブランド。全国には、取り扱いのある実店舗もあります。
こだわりの品質ながらも安い価格帯なので、高コスパのスーツケースを探している人におすすめです♪
専門メーカーだからこその豊富な品揃えで、ビジネス・旅行・帰省などそれぞれのシーンにふさわしいスーツケースが見つかります。
なかでも売れ筋は、60万台を売り上げた人気モデル“5122”や、おしゃれな見た目の軽量アルミフレーム“5509”などが挙げられます。
無印良品
いろんなスーツケースメーカー・ブランドがありますが、「無印良品(むじるしりょうひん)」のキャリーケースも人気です。
無印ならではの落ち着いた色味やデザインで、ママ・パパどちらでも使いやすいのも魅力のひとつ。
“ハードキャリー”はバーが自由に調整できる他、ストッパー・双輪キャスターなどが採用され、使い勝手が良いと評判です。
容量サイズも20L・36L・75L・105Lがあるので、機内に持ち込み可能なコンパクトサイズから、家族分をまとめていれられる大容量タイプまであります。利用シーンに合わせて、選んでみて。
モズ
ヘラジカ(エルク)をモチーフとする、おしゃれでスタイリッシュなアイテムが人気の北欧ブランド「moz(モズ)」。
スーツケースは、外見も中身も可愛いデザインが特徴で、エルクロゴがとてもキュートです♡
こちらのパステルカラーのスーツケースは、見た目も機能も充実。
耐久性に優れたポリカーボネート素材のボディで、ストッパー・ダブルキャスター・三段階調整できるキャリーバーなどが備わり、どんな用途・移動手段にも対応しやすいタイプですよ。
ロンカート
おしゃれなスーツケースとして、世界的にも有名なイタリアの老舗メーカー「RONCATO(ロンカート)」。
軽量で丈夫なモデルが多いので、多少高くても長く使えるスーツケースが販売されています。
ロンカートにはいろんな人気シリーズがありますが、最軽量モデルなのに頑丈な“WE ARE”や、イタリアンデザインの美しい“UNICA”などは憧れ♪安い価格帯のカジュアルベーシックな“RV−18”や、出張などのビジネスシーンに最適な“DOUBLE PREMIUM”もおすすめです。
サムソナイト
スーツケース世界シェアナンバー1の「Samsonite(サムソナイト)」は、アメリカ発祥の老舗ブランド。
100年以上の歴史を持ち、名実ともに世界をリードするスーツケースメーカーは、多様なデザインと高い機能性が強みです。
洗練された見た目と最新機能を備えた“ミンター”や、コンパクトで実用的な“EVOA”などが最近人気ですが、忘れてはいけないのは、サムソナイトの顔として長年愛されてきたコスモライトの次世代モデル“シーライト”。特徴的なフォルムはそのままに、より使いやすく進化しています。
正しい選び方で自分にあったスーツケースで快適な旅を♪
荷物を入れて運ぶためのスーツケースですが、意外といろんな種類・タイプがあります。旅行・帰省・出張などの用途や移動手段も考えながら、ふさわしいものを選んでくださいね。シーンに合ったスーツケースを使えば、より快適に移動ができるようになりますよ♪
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