使ってはいけない【4D言葉】①だって(言い訳)
使ってはいけない代表的なことばの頭文字をとって【4D言葉】と呼んでいます。
まず一つ目は『だって』(言い訳)です。言い訳は、自分を正当化するためについ使ってしまうもの。
言っていることが正しければ、もちろん『言い訳』をしていただいて結構です。ただ、『だって』という言葉を使わずに言い訳をした方が、聞き手を不快な気持ちにさせません。
例えば、『電車の遅延で遅刻しました』という場合。
「だって、電車が遅延してしまったので……申し訳ありません」
「電車が遅延していました。申し訳ありません」
この2つは、どちらが聞いていて言い訳っぽく聞こえますか?
『だって』というひとことがあるだけで、印象が悪くなってしまうのです。ビジネスでもプライベートでも、『だって』は封印したいものですね。
使ってはいけない【4D言葉】②でも(否定)
次の【4D言葉】は、『でも』(否定)です。
相手の主張や話を否定するときのコツは、否定していることを気付かれないように軌道修正してあげたり、自分の意見を言うことです。
『でも』は、否定の代名詞のような言葉ですので、この言葉を聞くと聞き手はまず、『自分のことを否定している』と感じてしまいます。
特に、話の冒頭で『でも』を使うのはやめましょう。相手の話はまず『受容する』ことが話し方のマナーです。
例えば、お友達が「ランチにパスタが食べたい」と言ったとしましょう。あなたは、昨日の夜にもパスタを食べたので、他のものが食べたいです。
その時、「でも、私昨日の夜もパスタだったんだ。他のものでもいい?」と言うよりも、「パスタいいよね〜。実は、昨日の夜もパスタだったから、他のものでもいい?」と、まずは受容することができれば、思いやりのある返答になります。
使ってはいけない【4D言葉】③だから(決めつけ)
3つ目の【4D言葉】は『だから』(決めつけ)です。
特に、心の知れた相手には使ってしまいやすい言葉ですよね。
「だから、あなたはだらしがないと言われるのよ」
「だから、ママが言ったじゃない」
この場合、聞き手はどんな気持ちになるかと言うと、言い返せない、なんともみじめな気持になります。
子育てで『だから』を多用していると、子供は『だから自分は出来ない子なんだ』というネガティブなメッセージを刷り込まれます。
『だから……』という言葉は、使い方によっては相手を否定し、自信を失わせる言葉ですので、特に上下関係があったり、親しい人に向かって使ってしまっていないか見直してみてください。
使ってはいけない【4D言葉】④どうせ(あきらめ)
最後の【4D言葉】は『どうせ』(あきらめ)です。
今までの3つが相手に向かう言葉だったのに対し、この言葉は自分に向かう言葉です。
話し方によって影響を受ける相手は、『聞き手』『自分』『周囲』の3つがあることも覚えておくと良いですね。
『どうせ』という言葉をよく使っている人は、自分に対して、周囲の環境に対しての期待度が低い人です。
言いかえれば、『あきらめ』の気持ちが強い人。よく使う人は、『疲れている人』『モチベーションの低い人』と思われている可能性があります。
例えば、毎日の子育てに追われ、自分の時間がないと言いたい時。
「どうせ、毎日子育てと家事ばかりで、自分の時間はないのよ」というと愚痴に聞こえますが……
「毎日、子育てと家事ばかりで、自分の時間はないのよ。」と言うと、事実を述べているだけで、ネガティブに捉えているニュアンスを感じられません。
言い方によっては、むしろ前向きに捉えて頑張っているようにも見えます。
たったひとことですが、ネガティブなニュアンスが含まれる言葉は、発するだけでネガティブな気持ちまで伝わってしまうものなのです。
「美しい唇のためには、美しい言葉を使う」byオードリー・ヘップバーン
美しく、思いやりのある言葉を使っている女性は、それだけで魅力的です。子育てやお友達との会話を見直し、話し方美女を目指しましょう。
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