熱はないけれど病院に連れて行くべき?
赤ちゃんが体調を崩した時。熱はなく、その不調の度合いによってはすぐに病院へ連れて行くべきか、タイミングを迷うママも多いもの。
最近では、都道府県の補助などもあり、東京都内では中学生まで医療費が無料となるなど、子どもが病院へ行ってもお金がかからないことも多いですよね。
しかし、むやみに病院へ連れて行くと、免疫力が低下している赤ちゃんに患者さんの風邪がうつってしまう場合もあります。
また、待ち時間が長いと、ママも赤ちゃんも疲れてしまいます。病院に行くほどでもないのであれば、なるべく通院は避けたい……と考えてしまいますね。
そこで今回は、「熱なし体調不良」の場合に、病院へ連れて行くかどうかの判断目安となるポイントをお届けします。
ただし、症状や体質、体調は人それぞれ。赤ちゃんの様子により、しっかりと病院にかかるようにしてくださいね。
できるだけ早く受診した方が良いケース
熱がない赤ちゃんで体調不良を察知できる症状として、以下の点があげられます。
・嘔吐
・鼻水
・咳
・下痢
・食欲がない、ミルクを飲まない
・水分補給ができない
・永遠に泣き止まない
生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの場合は、悪化してしまった時のことや現状の確認も含めて、気になったタイミングですぐに病院にかかった方が安心でしょう。
鼻水が出ているときは?
赤ちゃんの風邪での分かりやすい症状が、鼻水や咳です。
鼻水は、悪化してしまうと中耳炎などに繋がり、完治まで長引いてしまうため、注意が必要です。
まずは鼻水の様子を見て、できるだけ専用の器具などを使用して、吸い取ってあげるようにしましょう。
鼻の粘膜からは菌が感染しやすいため、手指などを使って直接とるのではなく、ガーゼや器具を使用することをオススメします。
また、鼻水の状態にも注目。色が黄色や緑のどろっとした鼻水の場合には、ウイルスや細菌と戦いながら排出しようとしている状態です。
病院に連れていくタイミングとしては、3日以上、緑の鼻水が出るようであれば、早めに受診した方が安心でしょう。
透明でサラサラな鼻水の場合には、ホコリやゴミなど、体の中に入ろうとしている異物を出そうとしていることが多いそうです。
換気に気をつけ、部屋を整えてあげつつ、少し様子をみましょう。その間も、鼻水が耳に回らないよう、こまめに拭き取り、吸引することが大切です。
下痢が続く場合は?
赤ちゃんの便は、もともと緩めです。お腹も壊しやすいため、下痢をしてしまうことも少なくありません。
しかし、赤ちゃんの下痢はウイルス性の場合も多く、注意する必要があります。放っておくと悪化して、さらに違う症状を発症させたり、脱水症状を引き起こす場合も。
嘔吐が同時に起こっている場合には、風邪だけでなくウイルスも疑い、このタイミングでできるだけ早く病院へ行きましょう。
下痢によって水分が排出されて、嘔吐が続き、水分補給ができない状態となると、病気の悪化を招いてしまいます。
赤ちゃんが下痢をしたあとに泣き止む、という場合には、特にお腹が痛いということかもしれません。
赤ちゃんの下痢は長引くといわれています。毎日、痛みで泣く赤ちゃんにとっては辛く、ママも大変です。
何日も続く場合には、オムツかぶれなどでさらに辛い思いをする可能性も出てきます。
下痢以外の症状が全くない場合でも、数日間続く場合には受診した方が良いでしょう。
また、便は緩めでも回数はいつもどおりという場合や、機嫌が良く元気で食欲もある時には、少し様子を見ましょう。
嘔吐、食欲がない場合には要注意!
例え赤ちゃんに熱がなくとも、嘔吐を繰り返していたり、食欲がない、水分補給ができないという場合には要注意。なるべく早いタイミングで病院へ行った方が安心でしょう。
水分補給ができない場合には、生命の危険にもつながりかねません。
赤ちゃんが発熱していなくとも、体調が万全ではなさそうな時には、室内を適度な湿度に保ち、空間をキレイに、そして消化の良い食事を用意してあげること。
また、体を冷やさないよう、適切な体温調節をしてあげることなどが重要です。
赤ちゃんの様子をしっかりと見て、いつもどおり元気で食欲があれば、焦らず、本人の免疫力が高められるよう生活を見直してあげられると良いですね。
繊細な赤ちゃんの体調不良。熱がないと、病院に行くタイミングが分からないことも多いものです。
心配な場合には、病院にかかるのはもちろんですが、その見分け方について知っておけると、安心できますね♪
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