“食育”の基本知識&押さえておきたい3つのポイント
「食育」を通して育みたい、すこやかな子どもの発達に必要不可欠な力、とはいったい何でしょうか?
まず一つ目は、「人として健康に食べる力」。特に、発育や発達の真っただ中の子どもには、たくさんの栄養補給が必要です。
望ましい栄養摂取のためにも、見た目の華やかさより、できるだけバランスの良い食事を意識することが大事です。
そして二つ目は、「人間らしく楽しく食べる力」。子どもの食事で何より大事なこととも言われ、専門書もあるくらいです。
食事は、胃腸だけの問題でなく、脳、つまり精神面への発達とも結びついているので、食事内容だけでなく、雰囲気なども楽しいと、より消化液などの分泌も高まるんだそう。
三つ目は少し難しいのですが、「環境にやさしく食べる力」。
地域や地球、国々が健康でないと、個人の「食」の安心や安全が得られないという観点から、食を営む力を育てるだけでなく、それを支援する環境づくりも進めましょう、というものです。
“食育”の基本知識&心がけポイント
最近では、「健康に食べる力」が衰退している、と言われています。
代表的なものは、噛めない、噛まない、呑み込めない、偏食や孤食、やせすぎや肥満、それに、小児糖尿病などの生活習慣病の低年齢化も問題とされています。
「楽しく食べる力」の原動力となる食欲ですが、夜更かしやお菓子の食べ過ぎ、そして運動不足、または食事の無理強いなどで食欲がなくなっている子ども達が増えているといいます。
それを防ぐには、空腹感や、それを満たす心地よさを経験させてあげたり、味わう楽しさや、一緒に食事の準備などを楽しむ環境を与えてあげるのが大切なのだそうです。
“食育”の基本知識&時短テクのポイント
栄養素の本を開くと、食事の基本として、副菜(野菜・キノコ・海藻類など)・主菜(肉・魚介・卵・大豆)・主食(ごはんやパン、麺類などの炭水化物)のバランスをしっかりと!などと書かれていますよね。
できるだけ取り入れたいけれど、時間がなかったり、ハードルが高く、なかなか毎日実現させるのが難しい、と思われる方も多いと思います。
そんな時は、複合料理と呼ばれるカレーライス、肉野菜炒めなどの、副菜や主菜が一緒になっている料理をたくさんストックしておくのもオススメです。
品数や手間をかけずに、いかに子どもたちにバランスの良い食事を食べさせようか……というときに、ぴったりですね。
また、仕切りのついているプレートを意識的に使うことで、一つの栄養素に偏らない食事を作ることができるそう。
その他、常備菜とまではいかなくても、栄養面を考え、たくさんの野菜やお肉を大量に刻んで冷凍しておくだけ、という方もいます。そうすることで、調理当日の時短も叶いますね。
毎日の食事について考えるとき、「食育」の基本がわかっていれば、献立を組み立てるときに役立ちます。
また、外食先でのメニュー選びでも、より良い選択ができそうですよね。
ぜひ参考にしてくださいね♪
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