SNSでの人間関係が増えれば、腹が立つ人も増える!?
何年か前までの人間関係と言えば、ご近所同士の付き合いや、学校や会社での限られた場所での付き合いのだけでした。
しかし、ここ何年かであっという間にネット社会となり、全国の人たち、また世界の人たちとコミュニケーションできるようになりました。その最たるものが、SNSだと思います。
SNSの普及によって、知らない方とのコミュニケーションが、リアルなコミュニケーションよりも増えてきているのではないでしょうか。
コミュニケーションが増えるということは、対する人間関係がそれだけ増えるということですよね。人間関係が増えれば、それだけ必ず腹が立つ人が現れるものです。
SNSで繋がる人が増えれば増えるほど、ご自身への負担が増えるので”SNS疲れ”に襲われる可能性も高くなります。
さて、あなたの周りはいかがでしょうか?「腹が立つ人」はいませんか?
自分が「抑圧」しているものが、その人の”腹が立つ”ポイント。
私が以前、あるアーティストのファンの方とSNSで交流していた時のことです。
そのアーティストを呼び捨てにして呼んでいたら、会ったことがない男性から、「呼び捨てにするな!さん付で呼びなさい!」と怒られたことがありました。
腹が立ったので「どう呼ぼうと本人の自由では?」とコメントをしたら、また怒られてしまいました。
私が腹が立ったポイントは、その男性が、自分の価値観を私に押し付けてきたことでした。そのことから分かったのは、普段から私は「人に価値観を押し付けることは良くない」と思っているということでした。
普段からしないよう、自分が「抑圧」していることを目の前でされると、人は腹が立つのです。
例えば、あなたがダイエットをしている時に、隣で友人がスイーツを食べているのを見たら、少なからずイラッとしてしまうかもしれません。
それは、あなたが食べたいのを我慢しているからですよね。ご自身がいつも我慢せず好きなものを食べていたら、隣で友人がスイーツを食べていても、当然、イラッとしないはずですよね。
「相手の中に見出すもの」は「あなたの中にあるもの」
人は、「自分が抑圧しているもの・ことをしている人」を見ると、腹が立つ傾向があります。それは、なぜなのでしょうか?
今度は、「腹が立つ理由」に注目してみましょう。先ほどのスイーツの件を思い出してください。
ダイエットをしている自分の横でスイーツを食べる友人を見た時に、イラッとしてしまうのは、「相手が食べているから」ではなく、「自分が食べたいのをガマンしているから」腹が立つのです。
腹が立つのは「相手の問題」のように見えて、実は「自分の問題」と言えます。つまり、人は“相手の中に自分を見ている”のです。
あなたが「相手」を見ている時は、本来、その相手のどこを見てもいいはずですよね。
容姿、話し方、行動、佇まい、ファッションなど……。その中から、相手の「ある一部分」にあえてフォーカスしてしまうということは、よほどあなた自身が、普段そのことを気にしている、ということなのではないでしょうか。
無意識かもしれませんが、相手を見た時に「相手の中に見出すもの」は、「あなたの中にもあるもの」なのです。
あなたがそれを抑圧しているか、していないかは別にして、です。
問題を解決する一番の対処法は、「自分の問題」として置き換えること。
例えば、あなたの仲の良いママ友が、家事を全くしないで、いつも遊んで好きなことばかりしているとします。あなたは、「家事をきちんとすればいいのに……。」と、腹が立つかもしれません。
でも、あなたがそう思うのは、実はあなた自身が「家事をしたくない気持ち(行動)を抑圧しているから」なのでは?
ドキっとした方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
もし、あなたが「家事をしたくない気持ち」を抑えず、毎日、楽しく家事をしていたとしたら、そのママ友にも、腹が立たないのではないでしょうか。
では、少し見方を変えて、「なぜ私は、家事が楽しくないのか?」と自分に問いかけてみましょう。
「家事をしたくない」という気持ちに向き合って、「どうしたら家事が楽しくなるか?」を考えて、目標を設定することもできるかもしれません。
「腹が立つママ友と上手に付き合うには?」と悩む方も、多いですよね。「腹が立つ」のは、「相手の問題」のようで、実は「自分の問題」という場合があります。(もちろん、全てに当てはまるわけではありませんが……。)
腹が立つ人がいる場合、相手を「悪者」として視点を固定するのではなく、「もしかして自分の問題かも?」と立ち止まってみると、悩みから抜け出せるかもしれません。
視点を変えてみたら、前はとても気になっていた方がそんなに気にならなくなった、ということは、私のクライアント様にもよくあることです。
「腹が立つ人」は、もしかしたら、何らかのメッセージを伝えてくれているのかもしれません。
「この人は、何のメッセージを伝えてくれているんだろう?」と考えてみると、きっと気持ちが軽くなり、ストレスが軽減されていくでしょう。
”腹が立つ人”に対してのストレスを軽減させる対処法をお伝えしました。私が普段しているコーチングでも、結婚や離婚、職場の人間関係がテーマになることが多いのですが、相手を悪者にしても、問題解決にはなりません。
目標達成が「相手次第」になってしまうと、自分の手から離れてしまうのです。「自分の目標」に設定し直さない限り、ずっとイライラし続けることになってしまいます。
ぜひ一度立ち止まって、腹が立つ理由を、あなたの中の自分に問いかけてみてはいかがでしょうか?
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