大人になっていくことは”グレー”を許すことなのかも?
私のところへコーチングにいらしたある方は、正義感が強くて、何ごとも白黒ハッキリつけないと気が済まない性格でした。
それが行きすぎてしまい、自分だけでなく、家族など、周りの人たちもしんどい気持ちにさせてしまう……というお悩みを抱えていました。
そこで私は、「グレーであること」についてお話しました。大人になっていくということは、女性が嫌う”グレー”を許すことなのかもしれません。
あなたは、グレーにどんなイメージがありますか?
コンクリート、ねずみ、道路、台風、曇り空、電柱など、あまりパッとしない印象を持ちますよね。
曖昧な感じや中途半端な感じがして、白黒ハッキリさせたい女性からすると、グレーゾーンは限りなく黒に近く、怪しいイメージを持たれるかもしれません。
パートナーとのモヤモヤした関係、納得のいかないママ友同士の付き合い、理不尽なことが多い仕事でのあれこれに対して、白黒ハッキリつけようとすると、スッパリいくので、当然痛みも伴います。
世の中も人の気持ちも、大半は白黒つかない!?
恋愛や結婚生活において、「別れるの?別れないの?ふたつにひとつよ、ハッキリして!」と女性が詰め寄る。
仕事の場面でも、「白黒つけないなら、わたしから降りる!」と、煮え切らないことをスッパリ切ってしまう……。
ご自身でなくとも、一度はこのような女性を目にされたことはありませんか?
しかし、どうにもならないことに対して白黒つけるためには、相当なエネルギーを費やします。
”世の中も人の気持ちも、大半は、そう簡単に白黒つかないことの方が多いもの”。そう理解して、白黒ハッキリつかない感情を許すと、とたんに楽になりますよ。
感情にまかせて情動的になると、あとで後悔することも……。焦ってスッパリ決断してしまうよりも、少し時間を持ちましょう。
「白黒ハッキリしなくてはいけない」とどこかで思っているならば、その思い込みを手放してみましょう。
風船につけて「バイバイ〜」と空に上がっていくイメージをしてみてくださいね。
問題を複雑にさせないために、”グレー”で待ちましょう!
とは言え、グレーゾーンは曖昧なものなので、矛盾した感情が生まれると思います。
人の心は、葛藤や矛盾が生じたときに苦しみが起こります。だからこそ白黒ハッキリつけたなくなってしまうのですが、白黒ハッキリしたいと焦って考えるほど、物ごとを深刻に、複雑にしてしまうのです。
そんな時は、「グレーでもいいや」「人や世の中には、矛盾くらいあるものだ。」という風に、自分に許可を出してみてください。そうすると、自分に答えが返ってきます。
頭でわかっていても、心にストンと落ちるまで、時間がかかるかも知れません。心にストンと落ちると「腑に落ちて」グレーでもモヤモヤしなくなります。
悩んだり迷ったり、葛藤した時は、「真実の答え」がやってくるまで、グレーのままで待ちましょう。
”グレー”を知ることが楽に生きるコツ?
「真実の答えがやってくるのを待つ」ことは、大切な女性性のギフトです。
白黒ハッキリしたいという思いを手放した時に、あなたの持っている優しさと女性性が拡大します。
30代からは、”グレー”を知るということが楽に生きるコツです。洋服でも、若い頃はハッキリした色が好きでも、年齢とともにグレーもオシャレに着こなせますよね。
グレーには、他の色と馴染みやすい、というメリットもあります。心にもグレーの部分を持っていると、他の人たちとも馴染みやすくなれるはずですよ。
女性がなぜ、そんなに白黒つけたがるのかというと、それだけ「女性社会」がシビアだ、ということです。そして、女性には完璧主義なところがあるので、どうしても「白黒つけないと気が済まない」という方が多いのです。
私も、以前は白黒つけたがる性格でしたが、それは、ストレスを溜め込むことにも繋がります。グレーのマイナスなイメージではなく、「優しい」イメージを持つと、寛容で、ストレスの溜まらない生き方ができると思います。
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