夫婦のお悩み:「すぐに『疲れた』という夫にイライラ……」
誰にでも口癖というものがあると思うのですが、夫の場合は「疲れている」がそれです。
仕事で残業する日が続くと、「疲れた」とばかり。
義母が子供を預かってくれるという日に、せっかくだからなかなか行けないレイトショーに誘っても、「疲れているから……」と断られてしまいます。
家族のために頑張る夫に元気になって欲しくて、スタミナ料理を作ったり、休日にはゆったりできる施設に出かけるなど工夫をしましたが、口癖は変わりません。
先日は、公園に行こうと誘った子供にまで、「パパは疲れているから……」と言っていました。
夫が「疲れた」とつぶやく度にイライラが溜まり、そろそろ爆発しそうです。
どうしたら、口癖を直してもらえるでしょうか?諦めるしかないのでしょうか。
(30代・専業主婦)
"家族のために頑張っている"ことを認めてもらいたい夫
いつも「疲れている」と言われてしまうと、誰でもイラッとしてしまいますよね。
ではなぜ、ご主人はすぐに「疲れた」と言ってしまうのでしょうか?
それは、妻や家族に「自分がどれだけ頑張っていて、疲れているか」ということを分かって欲しいからだと考えられます。
人は、他者から認められたり、必要とされていると感じると、力が湧いてくるものです。
しかし、誰からも自分の努力を評価されていないと、なぜこんなに頑張っても分かってもらえないのだろう……とストレスになります。
それでも、家族を養うためには会社を休むわけにはいきません。だからこそ、家族のために頑張って働いていることを分かってもらいたいのです。
それを家族に直接伝えることはできないので、頑張っている代償として起こる「疲れ」を表現し、主張したくなるのでしょう。
あなたも含め、家族みんなでご主人をきちんと労わっていますか?
夫への"労いの気持ち"を伝えてあげる
スタミナ料理やリラックススポットへのお出かけは、身体的な健康維持には有効かもしれませんが、ご主人の疲れは恐らく精神的なものです。
精神的な癒やしとは、自分の苦しみを受け止めてくれる人の言葉。「お疲れさま」「大変だったね」などの労いの気持ちを、言葉にして伝えてあげましょう。
そして、ワンランク上の癒やしとして実践していただきたいのが、「聞く」ということです。
ご主人が仕事でどんなことを頑張っているのか。どんなことで不当な扱いを受けているのかということを、ぜひ聞いてあげて欲しいのです。
ご主人は、なかなか喋ってくれないかもしれません。しかし、焦る必要はありません。
「お疲れさま」という気遣いを続けていけば、ご主人もあなたの変化に気付き、少しずつ心を開いてくれるはずです。
自分の日々の努力に興味を持ってもらえたご主人は、表面的にはあまり変化を出さないかもしれませんが、きっと内心は喜びで溢れているはず。
次第に「疲れた」という口癖も減ってくるかもしれませんよ。
日々仕事に追われていると、つい「疲れた」という言葉が口癖になってしまうという方は多いもの。
最も親密な関係でありたいと願う妻から関心を持ってもらえるのは、夫にとって、これ以上ない喜びです。
さっそく今日から、あなたの「言葉」で、ご主人を労ってあげてみてくださいね。
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