爽やか美男美女♡新山さんご夫妻
左:新山志帆さん(29)/フリーランス・読者モデル
右:新山耕平さん(30)/会社員(金融系)
奥さまが24歳、ご主人が25歳の時に結婚されて、今年で結婚6年目のお二人。現在、3歳の娘さんがいらっしゃいます。
とても爽やかで仲の良さそうな印象ですが、どのようなお悩みを抱えているのでしょうか?
夫の言い分「僕も妻もお互い当たり前の仕事をしている」
「臨床心理士の朝日です。よろしくお願いします。早速ですが、今回相談されたいことを聞かせていただけますか?」
耕平さん「よろしくお願いします。そうですね、夫婦が仲良くなる秘訣を知りたいです。
お互い自己主張が強いので、どう折り合いをつけるかが夫婦の課題なんですよね。具体的には、旅行のプランを決める時などに衝突しがちです……。
例えば、僕は『キャンプをしたい!』と思っていても、妻はちょっと乗り気でなかったりします。
反対に、妻はディズニーランドが好きで『ディズニーに2泊したい!』と言われたことがあるんですが、僕としてはディズニーに2泊はちょっと……と思うんですよね。
お互いの落とし所が見つからなくて、困っています。結局ディズニーの件は、『1泊だけにしよう。』とお互い半分ずつ譲る形で収束しました。」
「お互い譲り合うのは、いい解決方法ですね。」
耕平さん「でも、やっぱりお互いモヤモヤが残るんですよね。色々衝突したことで最近、結婚して子供がいると、行ける場所も限られてくるんだなということが、ようやく分かってきました。
僕は今、転職のタイミングで、長期の休みが取れている状況なんです。なので、キャンプや釣りなど、普段の土日とは違う過ごし方を思いっきりしたいと考えています。」
「アウトドアに行くなら、やっぱりご家族と行きたいですか?それとも、一人や仲間と行くこともあるんですか?」
耕平さん「行くなら家族で行きたいですね。妻はあまり行きたくはないのかもしれませんが……。」
「ご自身は、奥さまがキャンプへあまり行きたくないのでは?と感じていらっしゃるんですね。奥さまは、キャンプやアウトドアに関してどのように思ってるんでしょうね……」
耕平さん「アウトドアに行くことに関しては『しょうがない』と思っていると思います。
でも、キャンプにお金を使うなら、他の場所への宿泊代などに使いたいと思っているのではないかな?とも思います。
『趣味のアウトドアにお金をたくさん使うなら、私も使いたい!』と思っているのではないかな?
僕自身も〈2人で稼いだお金〉という認識はあるので、そう思うのも仕方ないかなと思います。
朝早く起きて、仕事もして、娘を迎えに行ってご飯を作って……という毎日は、本当に大変だと思います。
でも、どちらかと言うと僕も毎日外で仕事をしているので、お互い当たり前の仕事をしているという認識ですかね。」
夫の言い分「家事に疲れてピリピリしてしまうなら、手を抜いて!」
「奥さまの家事についてはどうですか?」
耕平さん「細かいところまで掃除したり、料理を1〜10まで作ったり、頑張っているのではないかなと思います。
いいことではあるのですが、妻は完璧主義なので、いっぱいいっぱいになってしまうことがあるように思います。『手を抜いたら?』と提案したりしていますね。
効率的にしたらもっと楽になれるのに……とよく思います。料理には向き不向きがあるので、無理しない程度に、根をつめないよう自分で落としどころを見つけて欲しいです。
例えば麻婆豆腐を作る時、僕は素を使った方がおいしく簡単にできると思うのですが、妻は1から作ろうとするんです。
すると、片栗粉が固まってしまっている部分などを発見して、『なんでこんなに片栗粉、固まってるの?』と指摘したくなるんですよね。
1から作るなら、きちんと作って欲しいなと思ってしまいます。素を使っていたとしても、1から作ったとしても、やっぱり比べた時にご飯はおいしい方がいい思うので。
妻は、頑張りすぎているんです。無理して辛くなるなら、頑張らなくていいと思います。
料理に関しては、あまり得意でないと自分で認識しているみたいなのですが、完璧主義な性格から頑張ってしまうようで……。
僕も『頑張りたいなら、こうしたら?』と、ついできた料理に対して言ってしまっていました。
最近は……
『失敗しちゃった♡』
『そうだね。失敗しちゃったね、残念だね。』
という具合で、あまり強く言わないように気をつけてはいます。
毎日手料理でなく、たまに外食でもいいのになと思います。時折妻に『牛丼買って帰るよ』『カップラーメン買ってくるよ』と提案するのですが、妻は頑張って毎日ご飯を作っているんです。
でも、それで失敗したご飯が出てくると、少し残念ですね。言ってもらえればファミレスでも牛丼屋でいいのに、妻は頑張ってしまっているみたいです。」
「そうなんですね。では、ご主人は、奥さまにはどうして欲しいと思っていますか?」
耕平さん「料理や掃除など、もう少し手を抜いてもいいのでは?と思います。
完璧を求める部分は、僕にないのでいいとは思うのですが、うまく調整した方が心にゆとりができると思います。
今はゆとりがなくなって、ピリピリ、情緒不安定になってしまっているように感じます。心にゆとりができたら、夫婦の会話も増えますしね。
家事を一生懸命やって、やっと終わって子供を寝かしつけて……。そこで僕が『ご飯温めて』と言うと、怒って爆発してしまうんです。
『温めて』と言ってしまう僕も悪いと思うんですが、普通に『自分で温めてね』と言えばいいのになと思いますね。
妻が頻繁に怒ると、僕も余計なことを言ってしまう、という悪循環になっています。」
「もしかしたら奥さまは、褒めて欲しい、認めて欲しいと思っているのかもしれませんね。」
耕平さん「確かに、そうかもしれないですね……。」
夫が妻に感謝していることは?
「最後に〈奥さまに対して感謝しているところ〉はどこですか?」
耕平さん「子育てもとても頑張っているし、家事も頑張っていると思います。あと、親戚付き合いも上手で、すごく助かっていますね。」
【朝日先生の分析】
旦那さまは、奥さまに対してとても愛情のある方だと思いました。
ただ、ご自身の気持ちの伝え方がうまくいかない時があるようにも感じました。
奥さまの家事や子育てには、とても感謝をされており、経済面も相談をしようという意識を高くお持ちでした。
旦那さまが望んでいることは、無理をしなくても十分評価をしているので、奥さまに「もっと心に余裕を持ってもらいたい」「会話を増やしたい」ということでした。
ですから、旦那さまの〈気持ちの伝え方〉を変えると、もっとコミュニケーションがスムーズになるのではないかと思いました。
旦那さまには、最初に奥さまの気持ちを受け取ってもらうこと、そして次に、奥さまを心配する気持ちが伝わることが大切だと思いました。
いかがでしたか?妻と夫で意見が一致しているところもあれば、微妙にズレが生じているところもあったように感じます。
次回は、ご夫婦揃ってのカウンセリングの様子をお届けします。
臨床心理士の朝日先生は、どのように夫婦のズレを解消されるのでしょうか?お楽しみに♡
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