最近の「いじめ」事情とは?
最近の「いじめ」の特徴として、次の二つが挙げられます。
・私たちの目に見えない「心」に深い傷を負ってしまう
・先入観と偏見によって、何も悪くない子どもが「いじめ」の標的となる
その具体例として、東日本大震災の原発による影響で故郷の福島から他県へ移住した小学生が、移住先の学校で「菌」扱いされて不登校に至った問題が報道されたこともありました。
これは、偏見による「いじめ」と言っても過言ではありません。
また、中高生のいじめの上位は、LINE(ライン)などのSNSから発展する、言葉によるものです。
面白半分で発信した側は、傷つけた認識はないものの、やられた(言われた)方は大きな精神的なダメージを受けた、という話もあります。
我が娘が通っている中学校では、いじめによるSNSのトラブルを親子で知ってもらうため、定期的に専門家の方を呼び、話を聞く時間を設けています。
次の項目では、「いじめをしない子」に育てるために、親として取り組みたいことをご紹介します。
「いじめない」子どもに育てるには① 自ら考えて行動する機会を与える
ママが先回りをして子どもに行動させることは、子どもが幼児期であれば許される範囲です。
年中くらいの学齢になったら、「やっていいこと/悪いこと」を自分で判断させ、行動する機会を与えましょう。
その積み重ねで、子どもは自ら考えて行動する力を養い、いじめをしてはいけない理由も自分で見つけられます。
※ただし、火などを使うなど危険が絡むことに関しては、大人がきちんと監視を行い、適切なアドバイスが必要です。
「いじめない」子どもに育てるには② 忙しくてもFace to faceで話す時間を作る
多くのママは、朝から夜まで家事や仕事に大忙しです。
ママ自身が疲れていることも多いですが、1日5分でも構わないので、子どもと対面で話す時間を設けましょう。
話すネタは、学校のことだけではなく、近所のことなどでも構いません。
話すことで、子どもの目つきや態度などで様子がわかり、異変があったときも早めに対処できるでしょう。
「いじめない」子どもに育てるには③ 世の中にいろいろな人がいることを教える
世の中には、自分と髪や肌の色が違ったり、体が大きい・小さい、特殊な才能を持っているなど、実にさまざまな人たちがいます。
経験値が浅いと、自分の尺度で物事を考えてしまいがちですが、ママは子どもへ、世の中には色々な人がいるということを早いうちから教えましょう。
特に読書は、あらゆるタイプの登場人物が存在し、自分と違う生活背景も描かれているので、子どもの豊かな心を養うにはおすすめです!
大ベストセラー『世界がもし100人の村だったら』は、世界の人たちがどのような環境で毎日生活をしているかということが、絵と文章でわかりやすく書いてあります。
これから読書を始める学齢にはおすすめの本です。
読書を通じて、世の中にはあらゆる個性を持つ人が存在していることがわかり、相手の気持ちになって考える力が鍛えらえますよ。
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販売サイトをチェック「いじめない」子どもに育てるには④ 褒めるときと叱るときのメリハリをつける
子どもを褒めて育てることも大事ですが、集団生活では、約束ごとなどのルールを守ることも必要です。
相手に不愉快なことをしたり、時間を守らないなど、「悪いことは悪い」と知ってもらうためにも、きちんと叱りましょう。
褒めることと叱ることの線引きをママがきちんと行えば、自然と責任のある行動が身につきますよ。
「いじめない」子どもに育てるには⑤ ママが家族の良い点を探す姿勢を見せる
日常生活では、嬉しいこと、怒りをぶつけたいことなど、さまざまなシーンに巡り合います。
どのような状況でも、ママは気持ちを切り替えて、家族の良い点を意識して探しましょう。
そのようなママの姿を見ている子どもは、いじめや嫌がらせに興味を示さなくなり、自然と周りにあるものの良い点を見つけられるそうですよ。
いじめをしない子どもに育てるには、毎日の生活で、子どもへ読書や話し合いなどで働きかけることが大切です。
いじめられた側だけ対処法を考えがちですが、そんな環境が生まれないためにも、一人一人がいじめっ子にさせないために親が意識していきたいものですね。
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